焼鳥屋で幻の一品? 白レバーを食す

きくいち

2013年04月18日 11:21

白レバー」という名前。ほとんどの方が、聞いたことくらいはあるでしょう。しかし、普通のレバーとどう違うのかと聞かれて即答できる人は少ないのではないでしょうか?

白レバーはもちろんレバーですから、鶏肉の肝臓部分です。そのなかでも、よく「フォアグラ」と称されるのが白レバー。ただし、ガチョウの肝臓を人工的に肥大させ作りあげたフォアグラと違い、白レバーは偶然の産物です。フォアグラは世界の三大珍味としてもおなじみですが、動物虐待という観点から、問題視している人たちもいるそうです。でも、食べちゃうのに虐待もない気もしますが…。 
 
  

白レバーは、夏場などに餌を食べまくった鶏の肝臓がなることがあるそうで、夏以外では、数10羽~100羽に1羽の割合でとれるかどうかという貴重なレバーです。赤い肝臓ではなく、ピンク色の脂がのったもので味としては、レバーの生臭さがなく、フォアグラと同じくまろやかな味です。

当然かなりの貴重品、「幻の」と言われている一品ですが、お味は格別。「これがレバー?」と思うことは間違いないでしょう。フレンチや鉄板焼きなどの高級店でしか食べられないと思っていたフォアグラ、いや、それ以上の味が、知り合いの焼き鳥屋にあったのです。 

  
 
フォアグラも白レバーも、ようするに脂肪肝とうい病気で、肝臓に脂肪が蓄積した状態なので、高カロリー、高コレステロール、高脂肪ですから、あまり身体にいい食べ物だとは言えません。ですから、健康のことを考えると、食べすぎは禁物です。しかしその美味しさを考えると食べずに入られませんね(だいいち、そんなにたくさんはありませんから)
ちなみに、白レバーと言っても、真っ白というわけではありません。とはいえ普通のレバーよりは色白ですが…。
臭みがないため、いろんな肉料理に使えるのも特徴ですね。  

 

一般に白レバーは栄養を蓄えた雌鳥のものですから、卵を産まない雄は栄養を蓄える必要がないので、無理に餌を食べさせでもしない限り白レバーとなりにくく、また雄は若鶏のうちに精肉とされるため白レバーは必然的にメスに多くなります。そして、雌鳥は卵用となり肉用に回るケースが少ないため、必然的に白レバーは出回りにくくなるのです。 

レバーは、鉄分を多く含んでいては造血を助ける働きがあるとも言われています。貧血防止や妊婦など、多量の鉄分摂取が必要な人には理想的な食べ物であるのはないでしょうか…?

皆さんも是非、1度は食べてみたいと思いませんか? 

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