平日、ごはんを作る暇がないけど、ちゃんと手作りのごはんが食べたい。そんな時に便利なのが、週末まとめておかずを作って冷凍保存するという方法。ただし、冷凍保存できる料理には向き不向きがあります。今日は、冷凍保存しても風味が落ちない料理、また、落ちる料理を紹介します。
冷凍保存で調理の手間をひとまとめにできる「かぼちゃの煮物」
かぼちゃは他の野菜に比べて水分が少なく、その分栄養がぎっしり詰まっている野菜です。 水分が少ないので冷凍しても味や食感の損失が防げるので、冷凍におすすめです。 少し小さ目に切っておけば、解凍する時間も短縮できます。
煮たものであれば自然解凍でお弁当に使えますかぼちゃの煮物が大きめにカットされているなら冷凍する前に半分ぐらいに切っておいた方が早く解凍します水分は少ないほうが、解凍したときにベチャベチャになりませんし 冷凍した時に塊にならないため、ぽきぽきと手で折って使えて便利です
水分が多いのに冷凍に向いている「ひじきの煮物」
ひじきは水分が多いにも関わらず、冷凍保存に向いているおかず。 一度にたくさん作って冷凍保存して、お弁当のおかずにしたり、もう一品おかずが欲しいというときに便利です。
ひじきの煮物などは、冷凍しても味が落ちない
ひじき煮のほか、切り干し大根、五目豆、卯の花などは、冷凍しても味が落ちる心配がなく、たくさん作って、密閉容器などを使って小分け冷凍しておきます。 朝食やお弁当に活用するときには電子レンジで解凍を。ひじき煮は卵焼きの具にしてもいいし、ご飯と混ぜれば、栄養満点のひじきご飯もつくれます。 ひじき煮などは小分けして冷凍を。解凍は、電子レンジでも自然解凍でも
食材に気をつければ冷凍保存に向いている「きんぴらごぼう」
きんぴらごぼうを冷凍するときは、こんにゃくなどの冷凍できない食材が入っていないかどうかのチェックが必要です。ひじきと同じく、冷凍保存しておくとお弁当のおかずなどに使えて便利です。 粗熱がとれたら6等分して耐冷性の紙カップかアルミカップに入れ、金属製のバットに並べ、ふたをして冷凍する。保存期間は2~3週間。お弁当に使うときは冷凍のまま詰め、3~4時間後には食べられます。
ここからは冷凍に向いていない料理です
風味を残すために冷凍保存は避けたい「たけのこご飯」
白いごはんは、炊飯器で保温しておくよりも、アツアツを冷凍した方がよいと言われていますが、たけのこご飯は別。冷凍するとたけのこの繊細な風味や独特の食感が失われてしまいます。それでも煮物などにすれば多少は味や食感の損失が防げますが、たけのこご飯のように味つけが薄い料理は冷凍に適しません
冷凍すると食感が悪くなる「ぶり大根」
ぶり大根は大根そのものが冷凍に適していないため、あまり冷凍保存に向いていません。大根には水分が多く、冷凍するとせっかくの大根の食感が損なわれるどころか、スジっぽくなってしまいます。濃い目の味付けであればその分大根から水分が失われるので、劣化は抑えられますが、あまりおすすめできません
【番外編】冷凍すると切れやすく、風味も落ちる「蕎麦」
冷凍食品が出回っているので冷凍可能だと思われがちですが、家庭用の冷凍庫で保存すると、蕎麦の状態が悪くなってしまいます。蕎麦を茹でるときは食べきれる量に抑えておくことをおすすめします
ゆでめんと蒸しめんは、冷凍保存には向きません。どちらも水分が多く、家庭用の冷凍庫で冷凍した場合、氷の結晶がめんの組織を破壊し、めん本来の食感が失われてしまうからです。一方、生中華めんは水分が少なく、そのような影響が少ないので冷凍保存ができます。ただし、生そば、生うどんは、冷凍しますと、製品の状態によってめんがほぐれにくくなったり、切れやすくなったりして、おいしくお召しあがりいただけない場合がありますので、お薦めはしておりません。生中華めんのみの冷凍保存をお薦めしております。
料理や食材によっては調理前に冷凍をしていた方が味がしみ込みやすくなったり、生の状態よりもおいしく食べられたりする冷凍保存ですが、過信は禁物。冷凍をするときはなるべく新鮮な状態のものを用いる、保存可能な期間を超過させないなど、基本を守って有効活用するようにしましょう