老舗が消え、食べ放題ばかり…横浜中華街はどこへ向かうか?

きくいち

2017年03月30日 14:51

昨日は久しぶりのオフ…女房と娘の所に行ってきました
引っ越したマンションもまだ見てませんでしたし、移動で新任になる学校も見ておきたかったこともあって…考えてみると横浜でゆっくりしたのは10年ぶりまだ長女が務めていた頃です…なぜか次女も横浜にいるのですが…

山下公園で花にふれ、ゆっくりとした時間を過ごした後、中華街に
家族での食事はとても楽しかったのですが、何か中華街は昔と違って劣化した街に変わって知ったような気がしました



500メートル四方におよそ550の店舗がひしめく横浜中華街、そのうち中華料理店はその半分近くを占める。その歴史は1859年の横浜港開港に始まり、今に見る中華料理を主流とする街の原型は、戦後、在住の中国人が料理屋を営み始めたことに遡ると言われています。 一方、中華街の異国情緒と本場の味にスポットが当てられたのは1960年代後半からで、その後、グルメ街としての人気を高めるようになりました。かつて横浜中華街の「中華街大通り」といえば美食家が舌鼓を打つ場所だったが、今その期待に耐えられる店はどれほどあるのだろうか

横浜中華街を代表する老舗と言えば「聘珍樓(1887年~)」と「萬珍楼(1892年~)」、これに「同発(明治中期~)」 「華正楼(1939年~)」や「重慶飯店(1959年~)」があるが、「まともな料理を出す店はこれらを含めて10軒にも満たない」と地元の人は話していました。

「昔あったが今はない」「店名も内装もがらりと変わった」など、そんな声を耳にするが、特にここ10数年での店舗の入れ替わりは激しい。
1996年製の「横浜中華街マップ」をもとに現状と比較すると、地図上の「中華街大通り」にあった中華料理店のうち10軒は姿を消していた。もっと詳細な地図と突き合わせれば、その数10軒どころではないだろう。老舗がどんどん減っていて、昔、腕を振るった名コックたちが中華街の外で開店…



一方、老舗の衰退とともに勢力を増すのが「食べ放題」を掲げる新店です。露骨なまでの顧客獲得競争、道にせり出すド派手なメニュー看板は風情を損ない、しつこい客引きに来街客も眉をしかめていました 当然、その味も残念極まりない。地元の人も「その手の店で出すのは冷凍食品が多い」と敬遠しているそうです。

横浜中華街は日本の他都市にない異国情緒が売りだったはず。しかしながら昨今は、単なるアミューズメント空間に成り下がった感は否めません。
過去の横浜中華街を知るコアなファンとしての自分も、その変わり様には落胆しました

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