DeNA、4連勝で日本S進出、3位球団ではセ初…ペナント独走優勝の価値を考える機会に

きくいち

2017年10月25日 10:54

プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)セ・リーグの最終ステージは、レギュラーシーズン3位のDeNAが1位の広島を9-3で破り、4連勝。対戦成績を4勝2敗とし、19年ぶり3回目の日本シリーズ進出を決めました



2007年に導入されたCSで、リーグ優勝チーム以外が日本シリーズに出場するのは、セでは07年の中日(2位)、14年の阪神(2位)に続く3例目また3位からの進出は、パでは10年のロッテの例がありますが、セでは初じめてのことです

0勝1敗からスタートするハンディや厳しい日程をはね返し、ルールにのっとり勝ち抜いたDeNAにはセの代表として、堂々とソフトバンクと戦ってほしいと思うのですが、今回の結果に「もやもや」を感じるファンは多いかもしれません何しろ、ペナントを制した広島DeNAのゲーム差は14.5。広島ファンは「長い戦いの価値は何だったのか」という思いでしょう



ポストシーズンゲームでよく比較されるのは大リーグです。地区優勝3球団に加え、ワイルドカードで2位以下の勝率上位2球団が争います30球団ある大リーグの場合、地区優勝球団よりワイルドカード球団の勝率が高いケースも多く、大差をつけられた球団の「下克上」はまずありえません。12球団の日本で大リーグ制度の導入は難しいとおもいますが、ペナント覇者への敬意も必要ですだから優勝球団に1勝のアドバンテージがあるのです。

関係者によると今季「2位に10ゲーム以上差をつけて優勝した場合、最終Sでさらに1勝のアドバンテージを加える」という案が議論されたといいいます。導入は見送られたようですが、広島の敗退は独走優勝の価値を改めて考える機会になるかもしれません…(数年前、我が愛するジャイアンツも同じ思いをしたことがありましたから)

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