一斗二升五合…「ごしょうばいますますはんじょう」

きくいち

2018年12月31日 07:12

1年間お世話になりました。昨日で千歳店は年内の営業を終わり、今日から社員みんなで本店の迎春寿司
毎年、暮れの31日から新年1月2日までは寿司屋にとって寝る間もなく戦争です

世間では、皆さん今晩、深夜から初詣ですよね
ところで、開運御座に神社に祈願に行くと「一斗二升五合」などと書かれた大しゃもじを見かけませんか



お店の開店祝いなどで送らてくる額などにも書かれたこの言葉…よく目にすると思いますが、皆さん意味はご存知ですか



「一斗」とは10升のこと。10升は5升の倍ですよねですので「ご(5)商売(升倍)」と詠み、同じように…。
一升は「升(ます)」とも読みますので、2升は升(ます)が2つですので、転じて「益々」となります。
最後の五合は「一升の半分」ですので【半升(はんじょう)】⇒【繁盛】となります
続けて、【一斗】は5升の倍「ごしょうのばい」(御商売)、【二升】は升が2つで升升「ますます」(益々)、【五合】は一升の半分で「半升」「はんじょう」(繁盛)となり「御商売益々繁盛」となるわけですね



似たような言葉に「春夏冬二升五合」というものもありますが、こちらは単なる洒落ですね春夏秋冬の秋がないから「あきない⇒商い」あとは一緒で益々繁盛となります。



昔聞いた話ですとこの「一斗二升五合」はお酒ではなく「お米」に由来しており、お米は食事の代名詞。

食事が充分に満たされるということは、お商売が繁盛しているという意味と、そのお商売で稼いだお米を炊いてご飯としてよそうのにしゃもじが使われるので、しゃもじに「一斗二升五合」と書かれているという話を聞いた覚えがあります(あくまでも私が聞いた話でこれには諸説あるとのことも)

話のタネに知っておくのもどうですかそれでは皆さん良い年をお迎えください

来年も菊一各店をご利用宜しくお願いします

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