正五九(しょうごく)参り

きくいち

2019年05月19日 09:06

昨日は豊川稲荷に商売繁盛のご祈祷にってきました生前親父がよく「正月・五月・九月」にお詣りをするとご利益が大きいと言っていましたが、なぜ「正五九(しょうごく)参り」をするのか皆さん知っていますか



一般的には正月・5月・9月はお参り月とされ、このことを正五九(しょうごく)参りといい、多くの方が神社へ参拝されます(別の言い方で「三斎月」とも…)

なぜ正月・5月・9月にお参りの習慣があるのか
これは古代日本の農耕文化(弥生文化)が関係しているようです



農耕文化は稲作によって成立し、種まき・田植え・収穫という毎年同じことが繰り返される生活であります。春の如月(2月)の中頃、草木の更正期にあたり、各神社においては、稲穂の成長を祈る祈年祭(春祭)が斎行され、五穀の豊穣・農事の安全、さらに国民の安寧・国家の隆昌を祈ります。5月になると田に水を張り、古式ゆかしい作法により、早苗が植えられます(お田植祭)。そして、四季の移り変わる状況を見さだめながら、真心をこめて育てあげ、日を追うごとに黄金色に染まる稲穂の収穫時期(秋祭)を迎えるのが9月です。
このようにして正月・5月・9月は特に神様のご加護を頂いて農事の安全と豊作を願うのだそうです



正五九…「正月=物事の始まり」「五月=物事が最も盛んになる時」「九月=物事が実を結ぶ時」…ということ(区切りという意味)から「正五九」には古来より、お参り・お祓い・お祭りが盛んに行われてきました
また、諸説ありますがいわゆる“冥土の鏡()が「私たちの方に向けられる」とも、言われていて、せめて「正五九の間は、清く正しい生活を…」とも



いずれにしても、日本という国に於いて、神仏は、長い歴史に重要な役割を担っていて、神仏の存在なくしては、この日本の国民性は、成り立たないほどの、役割を占めています。この世の中で、この世に於いて、無駄なことは一切無いこと。 このことを心の中に、肝に銘じて、神仏界の意識体を、大切にしていきたいものですね

お昼の鰻で御利益は…

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