冬のヒラメ、夏のコチ
鯒はコリコリした食感と透明感のある白身はさっぱりとした味で、非常に美味です刺身では歯ごたえがあるので薄造りにすることが多いですが、切れ味の良い包丁が必要になるくらいです。皮も美味しいので、湯引きにして細切りにしたものを添えることが多いです。塩焼きや煮付、唐揚にしても美味で、良質なコラーゲンが豊富なため煮こごりにしても美味しいです。「コチの頬身」という両頬にある丸い身は絶品です
マゴチは市場に出荷される量が非常に少なく、美味しいことから高級魚として扱われています。口がちょっと突き出ていて、確かにワニのような風貌のワニゴチ。コチは見た目と違い、とても美味です。「コチ」という名は、貴族が正装で身に着けていた笏(しゃく)に形が似ていることから、笏(こつ)が転訛したとされています(小型でも丸々と太った30~40cm程度のものがとても美味です)
夏におススメの魚のひとつ
「鯒」という漢字は外敵に遭うと飛び跳ねるように逃げる様が「踊る」ように見えたことからできたと言われています。見た目が牛の尾のような形に見えることから「牛尾魚」とも書きます。なかなかお見かけすることはありませんが、コチは全長50c程度、最大1mほどになる大型種です。桜ダイ、梅雨イサキなど旬を表す言葉がありますが、コチには「照りゴチ」という言葉があります。7~8月、暑い時期がマゴチにとって快適な温度でエサをたくさん食べます。高タンパク質低脂肪の白身魚で、タンパク質の形成に使われるビタミンB6を多く含み、カリウムやマグネシウム、亜鉛などのミネラルも豊富な魚です
【鯒】
マゴチが多く漁獲されるのは初夏から秋にかけてで、その時期に卵も抱えはしますが身も充実し、美味しい旬の時期となるります。
【効能】
コチは、たんぱく質が豊富に含まれていて、脂肪が少なくヘルシーな魚になります。脂ののりが上品で、肉質は弾力があり、コラーゲンが豊富に含まれています。カリウムが含まれていて、高血圧の予防に対する効果が期待できます。EPAやDHAが豊富に含まれていて、がんや動脈硬化を防ぐ効果があるとされています。その他、マグネシウムやビタミンB2・ビタミンB6なども含まれています。
【漢字の由来】(国字):「鯒」は、日本で作られた国字。
コチは「餌の小魚や甲殻類が近づくと捕食するために跳踊(はねあがる)から魚へんに踊(おど-る)の旁(つくり)の「甬」をあてたという説。
訓読みが「こち」、音読みが国字なので無いようです。
【コチの頭は嫁に食わせ】
棘だらけで食べるところがないコチの頭を食べさせて、にくい嫁をいびるという意味らしい、ところがコチの頭には姑が知らぬ身がある。
姑はコチの頭だけ与えて嫁をいびったつもりでも、実はコチは頭部にある頬肉がカサゴと同じで一番旨い。どんなにつまらなく見えるものでも、
よく探せば捨てがたい価値があるというたとえらしい大型のものはすべてメスであることから、マゴチは雄性先熟の性転換をすると言われていましたが、オスは高齢になっても大きくならないことが明らかとなり、性転換はせず体はメスの方が大きいです。またマゴチは「オス・メスセットで釣れる」ことが多く、夫婦仲が良い魚です「コチは夫婦仲が良い」と言うことです
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