日本一の生産量、お茶の大産地!!

きくいち

2021年05月06日 08:21

立春から数えて88日目を「八十八夜」といいますが今年は5月1日が、その日になりましたこの頃は春と夏の変わり目で、気候が暖かく穏やかに稲の種まき準備や茶摘みのシーズンになります。「八十八夜に摘んだ新茶を飲むと病気にならない」という言い伝えも
新茶は二番茶に比べて栄養も優れ、おいしさも格別ですね

さて、日本のお茶の一大産地と言えば、静岡県を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか実際に令和元年の農林水産省の調べでは、静岡県はお茶の生産量が日本一です



山間部や台地など、同じ県内でもエリアによってさまざまな気候や地形をしているため、産地ごとに製造されているお茶は異なります今日は、静岡茶をより楽しみたい方へ、主な生産地区のお茶の、それぞれの特徴について紹介していきます味わいも異なるため、ぜひ飲み比べてみてください

静岡県の公式サイトによると、大小すべての生産地を合わせると静岡県内の生産地は20以上存在しています。中でも有名な生産地区は、以下の8エリアです。



①西遠地区…静岡県西部にある太田川流域と天竜川上流域が中心で、有名な上級茶の産地。良い香りと引き締まった渋味が特徴。

②中遠茶産地…牧之原台地の西側から天竜川東側に広がる産地で、深蒸し製法の発祥地。濃緑色の茶葉は細粒形多く濃厚な味と控え目な香り。

③牧之原茶産地…台地に広がる茶畑からは、香りは控え目ながら濃厚な味わいのお茶ができる。

④川根茶産地…南アルプスの水が流れ込む大井川上流・中流域にある産地。この地域に発生する霧が自然の覆いとなり、香味の濃い茶を作る。茶葉は、紡錘形細撚り。

⑤志太(しだ)茶産地…山間地を中心とした、大井川・瀬戸川・葉梨川・朝比奈川流域の産地。うま味と渋味のバランスや香りの良さが特徴。この産地の藤枝市岡部町は玉露の生産地として有名。

⑥本山(ほんやま)茶産地…煎茶の代表的産地で、静岡茶発祥の地。濃緑色の茶葉をしており、香味も濃い。

⑦・清水茶産地…旧清水市が中心で、江戸時代からお茶が名物の地域。針状細撚りで、水色は金色で透明、渋味と甘味のバランスが良いお茶が作られる。

⑧富士・沼津茶産地…富士山西南の裾野地帯や愛鷹山の南麓地帯。渋味が特徴の煎茶が多く作られる。

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