目のピントを調節してくれるカシス…。

きくいち

2012年07月24日 10:36

和名では「黒すぐり」と呼ばれ、健康成分アントシアニンを多く含み強い酸味と独特の芳香を持っていて、リキュール(果実酒)やカクテルに利用されているのがカスシです。 

カシスは、北欧からアジア、ニュージーランドと、寒冷地に広く生育するユキノシタ科の落葉低木性の果樹で、6~8月に直径1センチ弱の濃い紫色の果実を実らせます。カシスは寒冷地での栽培が適しているようで、日本では青森県が県をあげてカシス栽培に取り組んでおり、日本の生産量の90%を青森県で生産されているようです。
 
ブルーベリーなどと同じベリー類に分けられるカシスは、オレンジの3~4倍のビタミンCをはじめビタミンAなどのビタミン類の他、カルシウム、鉄、カリウムなどのミネラルが豊富だと言われ、またカシスには目に良いとされる青紫色の天然色素「アントシアニン」を含みます。カシスに含まれるアントシアニンには、末梢血管の血流を改善する働きがあり、筋肉のこり、目の毛様体筋のこりをほぐす効果があると言われています。(ブルーベリーには含まれていない、カシス特有のアントシアニンの働きで、眼精疲労の改善、目のくまなども改善してくれるのです)

カシスの有効成分は、摂取後、数時間で血液で運ばれるなど、効果がすばやく現れるようで他にも、カシスアントシアニンにはインフルエンザウイルスから体を守るはたらきがあるといわれており、今、注目をあびているのです。



クレーム・ド・カシス(ヴェドレンヌ社)は黒すぐりを原料とした、甘味の強い深紅のリキュールですから、ストレートでの飲用には向きませんが、ロックで飲まれるほか様々なカクテルに使われています。カシス・ソーダやカシス・オレンジのように、ソーダやトニック・ウォーターといった炭酸飲料や、柑橘類の果汁で割るのが一般的で他にも色々なカクテルが作られ楽しまれています。
 
カクテルの他にもクレーム・ド・カシスは、ババロアやシャーベットなどのデザート作りにも利用され、また、主に赤ワインの風味を補う目的で、料理酒として用いられます。(テーブルビートのポタージュのような野菜料理の甘味に厚みを加えることも可能です) 

昔は高い建物もなく自然に囲まれていたため、遠くを見ることがほとんどでした。そのため、人間の目は遠くを見ることに適していて、近くを見る時には目の毛様体筋を使って調整します。しかし現在は、テレビやパソコンなど近くのものを見続けることが多くなり、知らず知らずのうちに目を酷使しています。そんな現代人におすすめなのがカシス特有のアントシアニン。近くを見ることが多い現代人の疲れに働きかけ、ピント調節をスムーズにしてくれます。

ピントが合いにくい方、集中して見ることが多い方、すっきりクリアな毎日を送りたい方、毛細血管の血流が良くなり、目のピントを調節する毛様体筋のこりをとり、ピント調節機能の低下を防ぐ働きがあるカスシがお勧めです。 

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