ふきい純米大吟醸

きくいち

2019年06月22日 08:17

”ふきい”とは石川酒造の自噴水である「噴井」の意味で、漢字の「噴井」が本来のこの蔵の酒銘です。豪農石川家は津藩から武士に準ずる家格をあたえられ、天保元年(1830)に酒造りを始めたといいます。石川酒造は名阪道・四日市ICのすぐそばに広がる田園地帯の中にあり、新興住宅地が開かれつつあるその一角に一際目立つ重厚な蔵構を残しています。

焼酎のように限りなく透明な濾過がなされたお酒ですが、クリーミーなナッツのような甘い立ち香と澄んだ旨み。優しさと力強さを合わせ持ったお酒で、後味も引き締まったキレをもっています。燗にすると、飲み口に厚みが増して、同時にキレも鋭さを持ちます。旨みのある辛口の食中酒です。うまいです



醸造元:石川酒造株式会社、使用米:五百万石、精米歩合:65%、日本酒度:+4.0、酸度:-、アミノ酸度:-、アルコール度:15.3度

蔵元HPから
◆ 由来
お酒の生命ともいえる仕込み水。鈴鹿山系のふもとに位置する当社では、地下200mより噴き出す。この自噴水にちなんで俳人、山口誓子先生が詠まれたのが「手を入れて 井の噴き上ぐる ものに触る」の一句。この山口先生の句より、俳句の季語でもある「噴井」を私たちの銘酒として使わしていただいています。

◆ 特徴
鈴鹿山系の麓に位置する当社では、お酒の命ともいえる仕込み水には豊かで清らかな伏流水を利用しています。豊穣の米と清冽な水…そして、円熟の技のハーモニーが育てた、その名の通りの「湧き出たばかりの湧き水のごとく爽やかな喉ごし」をほこる酒。自然水で仕込み、醸した、やわらかな酒を楽しんで頂けます。

◆ 仕込み水
仕込み水には上記にて説明させていただいた鈴鹿山系の伏流水を使用しています。自社の敷地内に地下200mの自噴している井戸と地下76mの井戸、その他浅井戸もあり非常に水の豊富な地域です。近くには、名水百選の一つでもあります智積用水が数百m離れた所を流れており、まさに、水どころです(水質は軟水であり、吟醸酒を仕込むには相性ピッタリのソフトな水である)

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