アマトリチャーナとアラビアータとの違い

きくいち

2020年04月12日 08:11

数あるパスタソースのなかのひとつ「アマトリチャーナ」
カルボナーラやペペロンチーノと比べると、まだ知名度が低いアマトリチャーナですが、一体どのようなパスタなのでしょうか

そこで今日はアマトリチャーナの名前の意味や、似ているパスタとの違いなどについて、詳しく紹介します



アマトリチャーナは、玉ねぎとパンチェッタ、チーズを使用して作るパスタソースです。トマトをベースとしており、お肉の旨みとトマトの酸味がバランス抜群!ミートソースよりはさっぱりしつつ、きちんとコクのある味わいです
使うチーズは家庭やお店によって異なるようですが、一般的にはペコリーノチーズを加えて作ります。イタリアのローマ、ラツィオ州では伝統食品として認定されていて、伝統料理だからこそ、ご家庭によってさまざまなバリエーションがあるんですね



アマトリチャーナの歴史について、少しご紹介します
アマトリチャーナはもともと「グリーチャ」と呼ばれていました。当時はトマトーソースが使われていず、今と見た目も味も違うものだっとようですソースが誕生し、グリーチャと合わさったことによってアマトリチャーナと呼ばれるようになりました。

アマトリチャーナ・ビアンコ名前の由来とは
アマトリチャーナという名前の由来は、「アマトリーチェ」という土地の名前にあります。ローマの北部にあるラツィオ州の中の村で、自然豊かなところです。「アマトリーチェ風」という意味を持つ「アマトリチャーナ」ですが、本場であるローマの方言で頭の音が消える特徴があるため、現地の人は「マトリチャーナ」と発音しますもしローマの地を訪れた際には、気をつけてくださいね

アマトリチャーナは、トマトの有無によって呼び方が変わります。トマトが入っている場合には「アマトリチャーナ・ロッサ」、トマトが入っていないものを「アマトリチャーナ・イン・ビアンコ」や「グリーチャ」などと呼びます

アマトリチャーナとアラビアータの違い
アマトリチャーナに似たパスタに、「アラビアータ」があります。どちらもトマトベースのパスタで、材料も似ています…これらの違いは、一体どのようなところにあるのでしょうか答えは、味わいにあります



アラビアータとアマトリチャーナの最大の違いは、辛さです
アラビアータは辛味をきかせて、ピリッとした味わいに仕上げるパスタ料理。アラビアータを注文すると、唐辛子の入ったトマトベースのパスタが運ばれてきます。「辛さ」という刺激が、癖になる一品です

一方アマトリチャーナは、必ずしも辛味をきかせるわけではありません。イタリアの家庭によっては、辛さは一切入れずに作ることも。アマトリチャーナはもともと家庭料理として広まったので、優しい味わいなのかもしれませんね

アマトリチャーナの作り方
アマトリチャーナに関する知識を深めたところで、具体的な作り方をご紹介しましょう。辛さを加えても「アマトリチャーナ」と呼ばれる場合がありますが、今回は辛さを入れないレシピです。



パスタを茹でている間に、玉ねぎとパンチェッタ、イタリアンパセリ、にんにくを下ごしらえをしておきます。パスタが茹で上がったら、熱したフライパンでにんにく、パンチェッタ、玉ねぎを炒めます。トマトソースを加えて塩で味を調えたら、茹でたパスタと和え、パセリを散らして完成です

ポイントは、塩の量。パンチェッタに塩分があるので、味付けに使用する塩は少量で構いません。また、トマトソースは冷凍保存が可能です。たくさん作って冷凍すれば、食べたいときにパパッと作れますよ



今日はトリチャーナの歴史、意味をはじめ、作り方までご紹介しました。これで、アマトリチャーナに関する知識はバッチリですね

レストランに出向いた際にも、自信を持って、アマトリチャーナを注文することができます。もちろん、レストランによってそれぞれ特徴があり、いろいろと食べ比べてみるもよし、食べたことがない方はぜひトライしてみましょう

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