蓮華とは

きくいち

2021年04月21日 08:22

中華料理を食べるとき、付き物なのが「蓮華」。皆さんご存知とは思いますが、底のやや深い、陶器やプラスチックで作られたスプーンですよね。この「蓮華」、そもそも、なぜ「レンゲ」という名前なのでしょうか



蓮華はもともと「散蓮華(ちりれんげ)」と呼ばれています。蓮の花の、散った花びらの1枚に見立ててつけられた名前です。これは日本特有の呼び方で、中国では何と呼ぶかと言うと、「匙」または「湯匙」「匙子」など。字から見ても「何かをすくう物」というのが分かりやすいですね。中国文化に影響を受けている地域、ベトナムやシンガポールなどでも、広く使われている食器です。



蓮華で中華料理を食べていると、例えばチャーハンなど、物によっては「食べにくいかな…」と思うこともありますよね。もともとはスープや麺類の汁、とろみのある中華料理を食べるために作られたもの。大きく深さもある匙ですので、チャーハンなどを食べるにはそれほど適していないのです。そのため、中華文化圏には形状や大きさを変え、チャーハンなどが食べやすいように作られた蓮華があるそうです

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