大山 特別純米酒 十水 とみず
今日は芳醇でコクのある味わいな、大山の新しい人気酒を紹介します
大山 特別純米酒 十水 とみず
濃厚かつ爽やかな十水仕込みの特別純米酒です
江戸時代、米は体積「升・斗・石(米一石は150㎏)」による計量が一般的であり、酒造りの米と水の割合は、「米十石」に「水十石」を使用する「十水(とみず)仕込み」と称される製法が一般的でした。
時代は流れ、現在米の磨きは進み、米の溶けすぎなどの影響を最小限にする為に「米十石」に「水十二石」以上の使用が主流となっています。その原点を俯瞰し、昨今の多くの料理に合うように、大山流「十水」が醸成されました。濃厚でコクがあり、しかも柔らかくキレのある味わいを、冷やでもお燗でも心置きなく楽しめます
原料米:はえぬき、精米歩合:60%、酵母:山形KA、日本酒度:-6.5〜-7.5、酸度:1.6〜1.7、アルコール:15.0〜15.9%
IWC SAKE 純米酒の部
2012 2015 BRONZEメダル受賞2013 2016 2018 SILVERメダル受賞
「十水仕込み」とは
食文化の多様化で洋食などを食べるときに「もう少しコクのある日本酒が欲しい」という要望に応えたのがこの「十水」です。
江戸後期、水に恵まれて成長する主産地は良酒を求めて米を磨き、白米1石(こく・約180L)に対し1石の水加える「十水仕込み」と称される製法を編み出しました。容積換算で1:1になる仕込みは、それ以前よりも汲み水率(仕込み中の水の比率)が高くなり「延びの効く酒」と評価されました。
時代は流れ、より米が白くなっている、つまり高精白されている米を使う現在の清酒の汲水率は白米1石に対し、およそ水1.2石の「十二水仕込み」が主流です。「十水仕込み」は白米に対する水が少ない分、醪(もろみ)のコントロールが難しいのですが、調和の取れた味わいに仕上がっています。それまでの淡麗辛口を主に醸していた大山としては、この酒は真逆の酒となり、とてもチャレンジングな取り組みでした。しかし、味わいでお客様にたいへんな好評をいただき、限定ではありますが通年販売品へと変更された人気酒です。
芳醇でふくよか。旨味と甘味の調和
香りは吟醸を思わせるような香りもあり、そして旨味がたっぷりある飲みごたえのあるふくよかな味わいが特徴。
相性の良い料理は豚の角煮、魚の煮付け、牛肉のステーキなど。
米の旨味を感じさせる、くどくない甘味があり、旨味があるのに飲みやすい非常に面白いお酒です
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