尊富士が110年ぶり新入幕Vの快挙

きくいち

2024年03月24日 23:15

驚きました110年ぶりとは
大相撲春場所で、尊富士が110年ぶり新入幕Vの快挙右足負傷の悲運を乗り越え歴史的賜杯初土俵から所要10場所の史上最速Vです(優勝制度ができた1909年(明治42年)夏以降史上最速)



前日、朝乃山との一番で敗れた際に右足を負傷した尊富士は、その右足首にテーピングを巻いて出場。世紀の優勝への大一番に挑んだ尊富士は立ち合い、鋭い出足でしっかり踏み込むと、差して豪ノ山の動きを組み止め土俵際まで寄るが、一度後ろに下がる。だが攻めの姿勢を崩さず、再度踏み込んで前へ力強く土俵の外へ押し倒した。勝負が決まると会場は大歓声に包まれ、土俵上で尊富士は笑顔をみせた



3敗で大の里が星の差一つで追っていたが、本割で尊富士が勝利をつかみ文句なしの初賜杯を手にした。大の里は結び前の一番で大関・豊昇龍に土俵際逆転の下手投げに屈し、11勝4敗で今場所を終えた。



◆史上6人目の三賞“総なめ”も
新入幕場所での優勝は1914年(大正3年)5月場所の両国以来、110年ぶりの快挙。さらにその両国の所要11場所での初優勝、年6場所制となった1958年以降では貴花田(貴乃花)と朝青龍の所要24場所の記録を大きく塗り替え、10場所目での“史上最速V”を達成。記録づくめの場所となった。また、すでに敢闘賞と技能賞が決まっていた尊富士は「優勝した場合に」と条件がついていた殊勲賞も獲得し“トリプル受賞”の快挙も。一人で三賞を独占するのは2000年九州場所の琴光喜以来、史上6人目の総なめとなった

関連記事