加賀の井 純米吟醸しぼりたて生
お正月、土産に頂いたお酒…やっとゆっくり飲めます
新酒らしいさわやかな香りとキレの良さが楽しめる人気の純米吟醸酒のしぼりたて生です
製造元:加賀の井酒造、商品名:純米吟醸しぼりたて生、原材料:米(新潟県産米)・米こうじ(国産米)、仕込み:純米吟醸、精米歩合:55%、日本酒度:+2、酸度:1.7、Alc.:15度
淡麗やや辛口
加賀の井酒造酒造HPから
創業は慶安3年(1650年)酒名「加賀の井」は加賀3世 前田利常公の命名による。県内最古の蔵元として受け継がれてきた。しかし2016年12月に発生した糸魚川駅北大火を受け蔵は焼滅。2018年春に新蔵の復興、酒づくりを再開。旧蔵と比較し原料米の状態をより見極めることが可能となり、この蔵の特徴を生かしながら「つくることは育むこと、基本に忠実な酒づくり」を胸に自蔵特徴の「中硬水」の仕込水と相性を考えながら着実な一歩とより良い酒づくりを追求、そして目指す蔵である。
お米の具合をしっかり見て良い酒に
今年の「純米吟醸しぼりたて生」は、狙い通り綺麗で柔らかな味わいに仕上がりました。バランスも良いです。今回、使った酒米は「五百万石」。今年は気温の暑さもあり、お米は決して良い状態ではなかったですが、とても割れて使い物にならないほどではありませんでした。しっかりとお米の具合を見て仕込めば充分良いお酒になると勝算がありました。
綺麗で透明感のあるお酒を醸します
ただ、お米の硬さは感じました。溶けにくいことを念頭に入れて、いつも以上に一つ一つ丁寧に造りました。特に力を入れて工夫したのは浸漬などの原料処理と蒸し方です。その甲斐もあり例年の出来以上の綺麗なお酒になりました。綺麗で透明感のあるお酒が求められる昨今。加賀の井酒造は要望に応えるために味わいのバランスを考えながら、アミノ酸度を抑えたお酒を造ることが多いです。
酒造りに飛び道具なし、基本を大切に
加賀の井酒造の酒造りの理念は「造ることは育むこと」「基本に忠実な酒造り」です。同じ地域、同じ土壌でも出来上がるお米の質は同じではありません。また、精米の時期によっても違いが現れます。原料をしっかりと確認し、一つ一つの構成を丁寧に仕込むことを心がけています。酒造りには飛び道具はありません。基本を大切にして造ることこそが良いお酒を造る確率を高めます。
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