雪のように白い身の魚
3連休最強寒波の到来で降雪地方の皆さんは大変ですね
浜松は昨日少し雪が舞いいつも通り、風は強いですが、ほかに比べ穏やかな気候で助かります
雪の季節に多くとれるはじけるような雪の色、やわらかくてくせがない鱈(タラ)は冬の鍋物の定番です「切っても身が白くて血が足(タラ)らないから」など、鱈の名前の由来はいろいろあります。
鱈はその大きな口で、魚介類・甲殻類などをとにかくたくさん食べます。「たらふく食う」の語源は、そんな食いしん坊の膨れ上がったマダラのお腹からと言われています。
青森の昔から親しまれている魚介類の総称である「
七子八珍」の中の、“堂々九品”(青森を代表する九品)にも選ばれている、青森の冬の代表格のひとつでもあります。
特にマダラの身とアラなどを使う「じゃっぱ汁」は、家庭の食卓はもちろん、青森の飲食店などでも食べられる程、青森の郷土料理として定着しています。タラの身はというと、脂肪分が少なく柔らかい白身で、主に鍋料理や、干し物(棒ダラ)、揚げ物などとして食べられるほか、かまぼこや魚肉ソーセージなどの練り物の原料としても多く使われています。他にもフライ・塩焼・煮物など、口の中でほぐれる淡白な白身魚の美味しさを是非お試し下さい。
また、スケトウダラの卵巣は、たらことして、マダラの精巣は、白子として食されます。そして、韓国料理ではタラの内臓を塩辛にして「チャンジャ」として食されています。
ところで、お腹いっぱい食べることをたらふく食べると言いますが、この「たらふく」は漢字で「鱈腹」と書きます。「たらふく」に、「鱈」という漢字が当てられたのは、タラの腹が膨らんでいることや「大口魚」とも書かれるほど、タラがなんでも食べる大食いの魚であったからだと言われています。他にも、「鱈」の漢字が当てられている単語として、むやみやたらの「やたら(矢鱈)」が挙げられます。ちなみに、スケトウダラは、魚へんに底で「鯳(スケトウダラ)」と、漢字一文字で書くこともあります。なぜ、鱈という魚へんの漢字には「雪」が使われているのでしょうか
冬に漁獲量が増えたから鱈は、雪が降る冬の季節に漁獲量の増える魚でした。そこから「雪」という漢字が使われるようになったという説があります。なお、同じ冬に漁獲量が増えることから「冬」という漢字が使われた魚に、鮗(コノシロ)という魚がいます。以前紹介したことがありますが他
にも、春だと鰆(サワラ)、夏だと魚夏(ワカシ)、秋だと鰍(カジカ)といったように、季節の名前がつけられている魚はいくつかいます。
他には、寒いこの時期に旬を迎える、寒ブリで有名なブリ。漢字で書くと「鰤」となり、魚へんに「師」を当てます。この語源についても、12月を表す「師走」からとったという説が有力なようです。そもそものブリという呼び名については、「非常に脂が多い魚」であることから「アブラ」が「ブリ」に変化したという説や「炙り」で食べることが多かったことから「ブリ」になったという説など、いくつかの説があるようです。また、毎年年初の初競りで高値がつくことで有名な大間のマグロに代表されるマグロについては「その身を常温でおいておくと真っ黒になってしまう」ことからとか、「目が黒い」から「マグロ」と呼ばれるようになったなどの説があるようです
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