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2020年12月28日

店の庭木…そっくりなのに違う品種の山茶花と椿

秋冬の寒空の中で鮮やかな花を咲かせている店の庭木は山茶花(サザンカ)か椿(ツバキ)かはてな今日は冬の庭木についてもみじニコニコ

童謡の「たき火」でも歌われているように、生け垣などにもよく使われているサザンカと、古くから美しい花が観賞され、特に茶花として好まれたほか、タネから採れる油もさまざまに利用されてきたツバキ。どちらも私たちの暮らしに馴染み深く、人々に愛されている花ですが、その2つの違いははてな

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一見して区別がつきにくい2種の樹木の見分け方のポイント人差し指
調べてみましたパソコン
サザンカとツバキはどちらもツバキ科ツバキ属に属する植物ですもみじ

山茶花と椿を見分ける3つのポイント人差し指
サザンカの中には、ツバキとの交雑によって生まれた品種もあります。そのため、花や樹形がそっくりなのも無理からぬこと。この2つの花を見分けるポイントには、主に次のようなものがあります。

1. 開花期で見分ける

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サザンカとツバキは、どちらも冬に花を咲かせますが、開花期には少し違いがあります。
サザンカは10月頃から花を咲かせますが、対するツバキの開花期は12~4月頃。また、サザンカには大きく分けて、サザンカ群、カンツバキ群、ハルサザンカ群の3つがあり、最も早く花を咲かせるサザンカ群は10~12月、カンツバキ群は11~3月頃、そしてツバキとの交雑種が祖だと考えられるハルサザンカ群が12~3月頃と、順番に咲き継いでいきます。

このように、秋咲き始めるのがサザンカ、少し遅れて冬になってから咲き始めるのがツバキという特徴があります。でも、咲く時期が重なっていることもあり、まだちょっと見分けにくいですよねしょんぼりほかの特徴も見てみましょう。

2.葉の大きさと葉柄の毛の有無で見分ける

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サザンカとツバキを見分けやすいポイントとなるのが葉。葉の形はよく似ていますが、サザンカの葉は、ツバキと比べると一回り小ぶりです。そして葉の付け根部分にあたる葉柄に細かい毛が生えているものがサザンカ、毛が生えていないものがツバキです。ツバキの品種によっては、ユキツバキのように葉柄部分に毛が生えているものもわずかながらありますが、これで大体区別をつけられるはず。ちなみに、実のもととなる子房の部分にも、サザンカは毛が生えていますが、ツバキにはほとんど生えていません。

毛のあるなしは有効な判定方法ですが、手の届く範囲まで近寄って、よーく観察しないと見分けがつかないのも事実。そこで、遠目から見ても一番分かりやすい特徴が、花の咲き方・散り方ですOK

3. 花の咲き方・散り方で見分ける

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サザンカとツバキには、花の咲き方にもそれぞれ特徴があります。サザンカの多くは完全に平開して咲くのに対して、ツバキの花は、平たく開いて咲くことはほとんどなく、カップ状になることが多いです。パッと見たときに、一番見分けやすい特徴ですね。

もう一つの特徴は、花の散り方。これはよく知られていることでもありますが、ツバキの花は、そっくり丸ごとポトリと落ちるのに対し、サザンカの花は花弁がバラバラになってそれぞれ散っていきます。ただし、ツバキの園芸品種の中には、花弁が分かれて散っていくものもあるので、注意が必要です。

そして庭にはヤツデもクローバー

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古くから庭木として、縁起木として庭に植栽されているヤツデ。小さくて目立ちませんが、晩秋から冬にかけて花が開花します。ボール状の一粒、一粒が花火のようにはじけて小さな花が開花し、その後緑の実となります。実の状態のヤツデは、最近は切り花としても流通するようになりました注目

そして昨日は親父の墓参りに…スタコラ

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新年を迎える前にお墓の掃除をキラキラ


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Posted by きくいち at 08:28│Comments(0)雑学

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