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2017年07月26日

あかもく

ここ数年で少しずつ話題となってきている「アカモク」をご存知ですかはてな健康にも美容にもいいと言われている「アカモク」。

私も最初は一体なんのことやらはてなでした。調べていくうちにパソコン様々なことが分かったので、今回はアカモクの効果や効能、栄養素や副作用についてご紹介していきますねびっくり

アカモクはヒバマタ目ホンダワラ科の海藻です。北海道から日本の全土の浅海に分布しています。朝鮮半島や中国、ベトナムにも分布しているそうです。

一年生で秋から冬にかけて生長し、長いものだと7mにもなるのだそうですよびっくり秋田県では「キバサ」、山形県では「銀葉藻」、新潟県では「長藻」と呼ばれ食用されています。

秋田県などの地方では昔から保存食として食べられています。もずくなどのようにヌメリを持つネバネバ系の海藻なんだそうです。アカモクはネバリが強いですが、食べるとシャキシャキとしていて歯ごたえも楽しめそうですねニコニコ味や香りにもクセがなくどんな料理にも合わせやすく活用しやすい海藻です。

アカモクには健康、美容にとてもいい成分が含まれているのだそうです本
ノンカロリーなのにわかめと同様の栄養価が含まれているんです。アカモクにはヌメリがありますが、そのヌメリの成分はアカモクが自分自身を守るためにもとても重要なんです。砂などで海藻が傷ついてしまった場合はその部分の修復にヌメリの成分が効果的です。また引き潮の時にはそのヌメリの成分で海藻の乾燥を防いでいるのだそう。そんなヌメリの成分はフコイダンという食物繊維の一種です。

フコイダンが腸内で水分を抱え込んで余分なコレステロールや糖分を拾って体外に出してくれるんです。整腸作用もあり、血糖値の上昇も予防してくれます。さらにフコイダンは免疫機能を活性させ、ガン予防にも効果があるそうです。海藻を食べるだけでガン予防になるなんてすごいですねまるとく

ほかにもアカモクはミネラルや食物繊維、ポリフェノールなどを豊富に含んでいる海藻なんです。フコイダン同様他の海藻よりも多くアカモクに含まれているのがフコキサンチン。そのフコキサンチンは脂肪燃焼の効果や抗酸化作用があるのだそうびっくり脂肪燃焼効果はダイエットを気にする女性やメタボリックシンドロームを気にする方には嬉しい効果ですねアップ

アカモクにはたくさんの健康、美容効果が確認されていて、コレステロール値を下げてくれたり、高血圧を予防してくれたり。便秘の予防・解消、皮膚の老化防止、抗ニキビ作用、抗アレルギー作用、抗肥満作用なども確認されています。

コラーゲンの分解酵素の活性も抑制してくれるので、お肌のうるおいも保たれそうですねにっこりまたビタミンKも豊富に含まれています。ビタミンKはカルシウムが骨から溶け出すのを防いでくれます。なので、骨粗しょう症予防にも効果があり歯や歯茎も強くしてくれるそうですよ。天然の海藻なので副作用も心配ありません。海藻でキレイに健康になれるって嬉しいですねニコニコ

アカモクは食べても植えてもいい海藻だと言われています。アカモクが植えてもいい!と言われる理由はアカモクが生えている藻場は赤潮が発生しにくいんだそうです。アカモクは赤潮の原因とな窒素やリンなどの栄養分を吸収してしまいます。赤潮のプランクトンが育つ前に増殖を妨げてしまうので、赤潮が発生しないんです。

アカモク約1平方キロメートルで、約5万人分の下水処理場の窒素除去率があるそうですびっくりまたアカモクの藻場は海の流れも穏やかにしてくれ、魚の住処として最適な場所を作ってくれるのだそう。アカモクが生えていることで、魚も育ちやすくなるということですねびっくりアカモクは海水の浄化作用も今注目されている海藻なんです。

あかもく

更に詳しく…

赤藻屑(アカモク)の由来・語源 神奈川県での呼び名。赤く見えるモクの仲間という意味。モク(藻屑)は暖かくなると切れて海上を藻屑となって漂うため。

地方名・市場名
ギバサ/秋田県
ギンバソウ/新潟県
ナガモ/新潟県佐渡
ナガラモ/富山県氷見市・魚津市
ハナタレ/島根県隠岐
日本海沿岸新潟などででジンバソウ(神馬草)、ギンバソウ(銀葉草)、ギバ、ギバサ、ギバソ。
他にはガラム、ナガラモク、バチモ、ハナタレモク、マメタワラ、モク。

生息域
海水生。太平洋岸各地、八丈島、瀬戸内海、北海道奥尻島以南日本海沿岸。
低潮線付近〜漸深帯の岩上。

基本情報
食べる地域と食べない地域にくっきり分かれる海藻。日本海富山県、新潟県、山形県、秋田県などでは盛んに食べている。
生殖器床が顕著になった時期にゆでるとネバリが出る。これを摘み取り、湯通しして、醤油、酢みそ、七味唐辛子などで食べる。
非常に味がよい割りに地域的に利用されるのみだったのが、近年徐々に他の地方でも利用するようになってきている。また加工品も作られている。

水産基本情報
市場での評価 もともとは限定的に流通するものであったが、近年冬から春にかけて関東にも入荷を見る。認知度が上がってやや高値となっている。

選び方
触って藻体のしっかりしているもの。藻体の溶けているもの退色しているものは古い。

味わい
旬は冬から春。若い柔らかい時期に苦味がない。湯通しして刻むとしゃきしゃきとした歯触りがありよく刻むと粘りけが出る。成長がすすむと硬くなり、渋味が出る。

食べ方・料理法
ゆでアカモク… 熱を通すと褐色から鮮やかな緑にかわる。これをまな板などの上でとんとんとたたくとネバリが出てくる。( ゆでて冷水などであら熱を取り、たたいてネバリを出したもの。きじょうゆだけか、柑橘類としょうゆ、ポン酢などでいただくと無類のうまさです)
味噌汁…水洗いしたアカモクを適宜に切り、カツオ節だし、煮干しだしなどに入れてみそを溶く。簡単にできてとても味のいい味噌汁になる。
天麩羅…水洗いしてよく水分を取る。これに小麦粉をまぶし、衣をつけてやや低温で時間をかけて揚げる。

好んで食べる地域・名物料理
秋田県、山形県、新潟県 富山県
●古くは食用ではなかったのが、約1970年代後半から1980年代前半に富山県氷見市に秋田の業者が肥料用だと買い求めに来たのをきっかけに食べるようになった。非常に安い値段で買っていっていたが、そのうち食べていること、しかも秋田では高級品であることが判明して、氷見周辺で食べる習慣が生まれた。

加工品・名産品
乾燥あかもく 生殖器ができた最盛期に取り、乾燥させたもの。水でもどすだけで味噌汁にご飯のおかずになる。
佃煮 …アカモクをあっさりと上品に煮上げた佃煮。アカモク特有のネバリを抑えていて食べやすい。
松島漬け…アカモク、にんじん、スルメイカのするめを合わせて味つけしたもの。食べ飽きない味でお土産に最適である。
湯通しアカモク… 秋田県では「ぎばさ」などと言う。ゆでて細かく叩いたものでとても便利でおいしい。推奨したい加工品のひとつ。
ながも… 「ながも(アカモク)」をゆでて味つけしたもの。そのままおかず、酒の肴になりおいしい。


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Posted by きくいち at 14:57│Comments(0)郷土銘品

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