2018年11月10日
烏賊(いか)の漢字の由来と意味とは…?
毎月10日は「イカの日」らしく
8月10日は「八戸イカの日」だそうです
平成21年8月に設立された「イカの街はちのへ まちづくり研究会」は、水産加工、飲食、観光業界をはじめ幅広く地域の関係者、関係団体で組織され、日本一の水揚げを誇る八戸のイカの情報発信等に取り組む中で、平成22年8月10日に毎月10日を「イカの日」8月10日を「八戸イカの日」と定める「イカの日」宣言を行いました。
なぜ8月10日なのかと言うと、八戸の「八」とイカの足の数である「10」に因んでいるだそうです

そこで今日はイカについてのウンチクを
イカ(烏賊)は海の生き物なのに、漢字書くとなぜか烏の文字を使います。この由来なぜなのでしょう
海鳥でもない烏の意味、不思議だと思いませんか
イカだけでなく、タコにも虫ではないのに虫偏のついた「蛸」を使います。気になるこれらの由来からご説明します
日本人は、マグロと並んで世界の漁獲量のほぼ2分の1を消費してしまうほどのイカ(烏賊)好きですが、皆さんはイカの漢字でスラスラと書けますか
普段はカタカナで書くことも多いイカ(烏賊)よく見ると不思議な文字を使っています。
海の生き物なのに海鳥でもない「烏」(カラス)に「賊」(ぞく)と書くイカ、一体どうしてなのでしょう

イカの語源については諸説あり、確かなことは未詳です。先の尖ったやりのような「いかつい形をしているから」とする説や、怒ったような「いかめしい形をしているから」とする説、「い」は白で「か」は堅い意とする説などがあリます。また、イカにまつわる言葉のひとつに、インチキを意味する「いかさま」があります。これは、イカは餌に似せた疑似餌で釣れることに由来するんだとか
なぜ烏(カラス)の漢字が入るのか
中国の古書「南越志」(なんえつし)には、このように記されています
あるとき、水面にプカプカと浮かんでいる烏賊を捕らえて食べようとして、カラスが舞い降りた。このとき、烏賊は死んだふりをして突然、カラスにその長い足を絡めて水中に引きずり込んでカラスを食べてしまった
…この話から、カラスを襲う賊で「烏賊」となったのかもしれません。しかし、カラスは海鳥ではないし、烏賊がカラスを食べるというのも信じがたい話ですよね
また、カラスに襲われた烏賊が、カラスの羽の色と同じ真っ黒な墨を吐いて撃退し難を逃れたという説もあります
蛸の墨は水中で拡散して煙幕のように広がりますが、烏賊の墨は粘性が高く、料理にも使われるほどにうま味成分があって、水中でも追って来た魚がイカ墨のうま味に気を取られている隙に逃げるんだそうです

イカにはトンビと呼ばれる鋭い口があります。イカの口の中の物をかみ砕く器官で、黒褐色。顎あごに相当します。獲物を捕らえるときは長い2本の蝕腕で捕らえ、残り8本の腕で抱え込み、鋭い口でかじるのです。このイカの口を干したものは「カラストンビ」というお酒に合う珍味ですが、ここでも「からす」にちなんだ名前が使われています。カラスを襲うから「賊」。烏のような黒褐色のトンビと呼ばれる鋭い口がそんな凶暴さを連想させるのでしょうか

「鯣」(スルメ)は、イカの内臓を取り除いて乾燥させた加工食品で、お酒のおつまみとしておなじみですね。その語源は、墨を吐くものの群れに由来し、墨群(すみむれ)がなまって「するめ」となったと言われます。スルメは縁起物とされて、結納品などにも用いられます。これは、スルメが長持ちすることから「花嫁が永く、その家に留まっていられますように」や「食べ物に困らないように」といった願いが込められているんです。
ちなみに、寿司屋の湯飲みに見かける1文字の「魷」という字は、魚へんに「ユウ」の音を表す「尤」を組み合わせたもので、スルメイカやヤリイカを意味します
イカと同様に考えてみればタコの漢字も不思議です。タコの語源は「た」は「手」のことで「こ」は接尾語。手が多いことにちなんで、そう呼ばれるようになったそうです
他には、きんこ(金の海鼠)・ナマコなどという海鼠(コ)の類ですが、手があるから手海鼠(てなまこ)の意から、それが訛ってタコになったという説もあります。

「蛸」は古くは「鮹」とも書き、中国では「馬の鞭(むち)の形の淡水魚」を意味します。「肖」の字は肖像のように「素材を削って像を作ること」の意味があり、日本ではタコは細く長い足を持つことから、魚偏に肖(削って小さくすると細く長くなる意味)で使われたようです。 そして漢字の「蛸」の字は8本の細長い足がクモのように見えたので「海のクモ」という意味で、虫偏が用いられたとのこと…
また「章魚」と書いてもタコと読みます。中国語ではタコを「鱆」と書き、これを分解した「章魚」も「たこ」を表わしています。「章」という文字は、大きな墨だまりの付いた入れ墨用の針を表した象形文字です。「美しい模様(彩-あや)・しるし」を意味するようになりました
ちなみに英語のイカとタコ
「squid」(スクイッド)
タコは英語でオクトパスというのはご存知でも、イカを英語で何というか知っている方は少ないと思います。筒状のイカは「スクイッド」と言います。水鉄砲から水を発射したときのような擬音語が語源と言われています。紋甲イカなどの甲イカは「カトルフィッシュ」と言います。
「octpus」(オクトバス)
オクトパスの語源は古代ギリシャ語の「オクタプース」で「8」が「オクトー」で「足」が「プース」。合わせて「8本足」という意味です。ちなみに音楽用語「octave(オクターブ)」も同一語源でドの音から次のドまで「8度音階」です。
ご参考になれば、話のタネに




平成21年8月に設立された「イカの街はちのへ まちづくり研究会」は、水産加工、飲食、観光業界をはじめ幅広く地域の関係者、関係団体で組織され、日本一の水揚げを誇る八戸のイカの情報発信等に取り組む中で、平成22年8月10日に毎月10日を「イカの日」8月10日を「八戸イカの日」と定める「イカの日」宣言を行いました。
なぜ8月10日なのかと言うと、八戸の「八」とイカの足の数である「10」に因んでいるだそうです


そこで今日はイカについてのウンチクを

イカ(烏賊)は海の生き物なのに、漢字書くとなぜか烏の文字を使います。この由来なぜなのでしょう



日本人は、マグロと並んで世界の漁獲量のほぼ2分の1を消費してしまうほどのイカ(烏賊)好きですが、皆さんはイカの漢字でスラスラと書けますか

海の生き物なのに海鳥でもない「烏」(カラス)に「賊」(ぞく)と書くイカ、一体どうしてなのでしょう


イカの語源については諸説あり、確かなことは未詳です。先の尖ったやりのような「いかつい形をしているから」とする説や、怒ったような「いかめしい形をしているから」とする説、「い」は白で「か」は堅い意とする説などがあリます。また、イカにまつわる言葉のひとつに、インチキを意味する「いかさま」があります。これは、イカは餌に似せた疑似餌で釣れることに由来するんだとか

なぜ烏(カラス)の漢字が入るのか

中国の古書「南越志」(なんえつし)には、このように記されています

あるとき、水面にプカプカと浮かんでいる烏賊を捕らえて食べようとして、カラスが舞い降りた。このとき、烏賊は死んだふりをして突然、カラスにその長い足を絡めて水中に引きずり込んでカラスを食べてしまった





イカにはトンビと呼ばれる鋭い口があります。イカの口の中の物をかみ砕く器官で、黒褐色。顎あごに相当します。獲物を捕らえるときは長い2本の蝕腕で捕らえ、残り8本の腕で抱え込み、鋭い口でかじるのです。このイカの口を干したものは「カラストンビ」というお酒に合う珍味ですが、ここでも「からす」にちなんだ名前が使われています。カラスを襲うから「賊」。烏のような黒褐色のトンビと呼ばれる鋭い口がそんな凶暴さを連想させるのでしょうか


「鯣」(スルメ)は、イカの内臓を取り除いて乾燥させた加工食品で、お酒のおつまみとしておなじみですね。その語源は、墨を吐くものの群れに由来し、墨群(すみむれ)がなまって「するめ」となったと言われます。スルメは縁起物とされて、結納品などにも用いられます。これは、スルメが長持ちすることから「花嫁が永く、その家に留まっていられますように」や「食べ物に困らないように」といった願いが込められているんです。
ちなみに、寿司屋の湯飲みに見かける1文字の「魷」という字は、魚へんに「ユウ」の音を表す「尤」を組み合わせたもので、スルメイカやヤリイカを意味します

イカと同様に考えてみればタコの漢字も不思議です。タコの語源は「た」は「手」のことで「こ」は接尾語。手が多いことにちなんで、そう呼ばれるようになったそうです


「蛸」は古くは「鮹」とも書き、中国では「馬の鞭(むち)の形の淡水魚」を意味します。「肖」の字は肖像のように「素材を削って像を作ること」の意味があり、日本ではタコは細く長い足を持つことから、魚偏に肖(削って小さくすると細く長くなる意味)で使われたようです。 そして漢字の「蛸」の字は8本の細長い足がクモのように見えたので「海のクモ」という意味で、虫偏が用いられたとのこと…

また「章魚」と書いてもタコと読みます。中国語ではタコを「鱆」と書き、これを分解した「章魚」も「たこ」を表わしています。「章」という文字は、大きな墨だまりの付いた入れ墨用の針を表した象形文字です。「美しい模様(彩-あや)・しるし」を意味するようになりました

ちなみに英語のイカとタコ

「squid」(スクイッド)
タコは英語でオクトパスというのはご存知でも、イカを英語で何というか知っている方は少ないと思います。筒状のイカは「スクイッド」と言います。水鉄砲から水を発射したときのような擬音語が語源と言われています。紋甲イカなどの甲イカは「カトルフィッシュ」と言います。
「octpus」(オクトバス)
オクトパスの語源は古代ギリシャ語の「オクタプース」で「8」が「オクトー」で「足」が「プース」。合わせて「8本足」という意味です。ちなみに音楽用語「octave(オクターブ)」も同一語源でドの音から次のドまで「8度音階」です。
ご参考になれば、話のタネに


