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2022年03月11日

関西風と広島風お好み焼きの違い(お好み焼きの種類…広島編)

「お好み焼き」は小麦粉を水に溶いて生地にして野菜、肉、魚介類などを入れて鉄板で焼いて、ソース、マヨネーズなどの調味料をかけた大阪の郷土料理です。「お好み焼き」と呼ばれる通り、お好みで色んな具材を入れる事ができるのが特徴で、キャベツやネギをたっぷり入れたり、豚肉、うどん、焼きそばなどの麺や豚肉、牛肉、エビ、イカなど肉・魚介類を入れたりと種類や組み合せは豊富ですニコニコナイフ&フォーク上昇

大阪発祥の郷土料理とされる「お好み焼き」も今では全国どこでも食べられる料理として、又各地で様々な工夫や味付けがされており、一括りに「お好み焼き」として語れないほどですにっこりお好み焼きは、家族で一緒にテーブルを囲みながらオリジナルのものを作ったり、お好み焼き屋さんに行ってプロの味を堪能したりと、子供から大人まで親しまれている鉄板料理です。そんな日本の食卓にとって身近な存在のお好み焼きですが、実は日本ではなく、孔子の時代に中国で生まれた食べ物だと言われています人差し指

関西風と広島風お好み焼きの違い(お好み焼きの種類…広島編)

先日も紹介しましたが、お好み焼きのはじまりは、小麦粉を水に溶いて平らに焼いたものでした。その後日本に渡り、千利休が茶菓子として確立させて、人々に食べられるようになったのです。茶菓子からたこ焼きの原型とも言われるちょぼ焼き、明治時代にはもんじゃ焼きと変貌を遂げていきました。

関西風と広島風お好み焼きの違い(お好み焼きの種類…広島編)

そして、戦後の昭和初期にアメリカから小麦粉が支給され、米不足に陥っていた中で重宝されながら関西でも広島でも主流として使われてきたという歴史があります。広島風お好み焼きの場合は、水で溶いた小麦粉の上にネギを載せて焼いた「一銭洋食」がはじまり。ネギよりも安価でボリュームアップができるキャベツを使うようになり、さらに大人のお腹を満たせるようにと麺を入れるようになって、今の広島風お好み焼きが誕生しました。時代によって変貌を遂げ、今のお好み焼きに至りますナイス

関西風と広島風お好み焼きの違い(お好み焼きの種類…広島編)

今日はまず広島編注目

広島風お好み焼きってどんなものはてな
広島風お好み焼きは、まず生地を丸くクレープ状に焼き、その上に、キャベツ、もやし、豚バラなどの基本の具材を重ねて焼いていきます。広島風お好み焼きの特徴は、具材の中に麺があるということ。その後、ひっくり返して、生地と鉄板の間に挟んだキャベツが蒸され、キャベツの甘さが引き出されていきます。はじめは具材で高さがあったお好み焼きも、火が通っていくと段々とボリュームがおさえられていき、食べやすい形になっていくというわけです。スタンダードな広島風お好み焼きはこの焼き方が主流ですが、その中にも各地オリジナルのものがあります。

府中焼き
スタンダードな広島風お好み焼きのお肉は、豚バラ肉を使用しますが、府中焼きではミンチ肉が使われています。今でこそおかずやメインとして食べられているお好み焼きですが、昔は子供のおやつとして食べられており、安価なミンチ肉を使ったことが発祥。豚バラ肉に比べると、ミンチ肉の方が脂を多く含み、熱することでにじみ出る油によって、麺やキャベツ、生地がカリカリに焼き上がることが特徴になっています。

庄原焼き
広島風お好み焼きと言えば麺の印象が強くありますが、庄原焼きは麺ではなくお米が入っている珍しいお好み焼きです。また、お好み焼きに塗る定番のソースは使わず、ポン酢で食べるのも特徴のひとつ。濃厚なイメージのお好み焼きが一変して、さっぱりと食べられる一品です。

三原焼き
三原焼きの特徴は、お肉に鶏モツが入っていること。三原地方では養鶏が盛んであったことと、豚肉よりも安価で手に入りやすいことから、鶏モツが使われてきました。新鮮かつ、安い鶏モツが使用できるのは、三原ならではの特徴になっています。

竹原焼き
NHKの朝の連続テレビ小説でも注目を浴びた広島県竹原地方にも、オリジナルの広島風お好み焼きが存在します。ドラマの題材にもなったように、お酒で有名な地域なので、生地に日本酒や酒粕を入れて焼くのが特徴。ほんのり大人な味の広島風お好み焼きとなっています。


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Posted by きくいち at 08:33│Comments(0)郷土銘品

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