今日は先日のお蕎麦屋さんで頂いた、韃靼蕎麦茶(だったんそばちゃ)を紹介します



韃靼蕎麦茶は、韃靼そばの実を原料として焙煎加工した穀物茶のことで、蕎麦茶と比較して透き通った黄金色のお茶となるのが特徴です。
韃靼蕎麦茶には蕎麦茶よりもポリフェノールの一種であるルチンが多く含まれていて、100㎖当たりで5～6ｍｇのルチンを摂取することができます



韃靼そば茶はその豊富なルチン含有量から、健康効果が高い飲み物として人気があります。 先述した通り、抗酸化作用や血流改善、血圧降下などの効果が期待されるため、健康維持や生活習慣病予防に役立ちます。 また、韃靼そば茶はノンカロリーであり、ダイエット中の方やカロリーを気にする方にも適しています

ここで、韃靼そば 豆知識
私たちが普段「そば」と呼んでいるものは、中国では「甘そば」と呼ばれています。中国には古くから「甘そば」と「苦そば」があって、「苦そば」というのは「韃靼そば」のことを指すのです。
韃靼そば(苦そば)はこれまで日本ではほとんど利用されることがありませんでした。中国で呼ばれる名前の通り、苦味が強いためです。ところが近年になってこの韃靼そばの持つ優れた栄養価がテレビ・新聞・雑誌などで多く取り上げられるようになって注目を集め、日本でも韃靼そばの製品がたくさん出回るようになりました



「韃靼そば」という呼び名は、1840年頃、ドイツの植物学者ゲルトネルが命名した「タタール人のそば」という意味の学術名から来ています。モンゴルに住んでいたタタール人という民族によって古くから栽培されてきた「苦そば」を、タタール人を表す韃靼という漢字を用いて、日本では韃靼そばと呼ばれるようになったのです。



韃靼そばは、普通そばと同じく北半球の山岳地帯を中心に広く栽培されていますが、普通そばよりさらに厳しい環境でも育ちます。中国では雲南省、貴州省、四川省、山西省、内モンゴル自治区、またインド、ネパール周辺の1,500～4,000ｍの高地でも栽培されています。



近年は日本においても北海道や北陸地方で日本の気候にあった品種が開発され、栽培が行われるようになってきました