› きくいち日記 › 大将 › コハダとあばずれ

2010年09月04日

コハダとあばずれ

我々の業界の中で「コハダのような女」と言うことがあります。
女性には怒られてしまうかもしれませんが、
これは俗に言う「あばずれ女」のことなのです…。

「あばずれ女」と言うと、年齢を問わず、はねっかえり、煮ても焼いても食えない女といった意味で、
コハダと言う魚が煮ても焼いても美味しくなく、酢魚にする以外ないからなのです。

コハダは小骨が多く焼くと死臭がすると言われています。

言い伝えですが、昔ある豪族の娘が近隣の豪族に見染められ、
力ずくで召抱えられそうになったとき
娘が死んだと言って、棺桶に焼くと死臭すると言われるコハダを沢山とってきて
入れて焼き、難を逃れたと言われています。

このことから子の代わり、コノシロと呼ぶようになったとか…
(コハダは出世魚で大きくなるとコノシロと言います)

光物のほとんどが、最近では生でも食べることが多くなりましたが
コハダだけはこのような理由から酢魚としてしか食されません。

漁師から聞いた話ですが「アバ」とは、漁に使う網の端の事で、
網端すれすれに逃げたり、はねっかえて逃げる魚を「あばずれ」と言うことから
あばずれ女と言う言葉が生まれたらしいのです。

まわりにコハダのような女性はいませんか…?ニコニコ


同じカテゴリー(大将)の記事
早朝から一息つきに
早朝から一息つきに(2025-05-12 13:37)


Posted by きくいち at 10:58│Comments(0)大将

コメント

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
コハダとあばずれ
    コメント(0)