› きくいち日記 › 趣味 › 「お江」の関わった城

2011年11月28日

「お江」の関わった城

NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」が終りました。
皆さんも色々な思いでこのドラマを見た事だと思いますが、私が今年、行ったお城の中にも「お江」に関わったお城が多くありました。(清洲城、伊賀上野城、北の庄城、尾張大野城など…)

「お江」の関わった城
(清洲城のお江の銅像)
お江が生まれたのはご存知通り「小谷城」です。
ドラマで登場した小谷城は長野の荒砥城でしたけど…。
浅井長政が母親の兄である織田信長と対立し、小谷城が攻め落とされ浅井氏は滅亡します。
江は母の市や姉の茶々、初とともに藤掛永勝らによって救出され、信長の保護の下岐阜城に
留まり、伊勢上野城主で信長の弟の織田信包に預けられました。 

「お江」の関わった城
(伊賀上野城)
その後は織田信包の庇護を受け、安濃津城や清洲城で過ごします。
「お江」の関わった城
(清洲城)

本能寺の変において信長は、家臣の明智光秀による謀反で横死し、織田家の後継者を決める
清洲会議により、母の市は織田家臣の柴田勝家と再婚して、勝家の居城である越前国北ノ庄城へ移り三姉妹も越前へ移るのです。
「お江」の関わった城
(北の庄城跡記念館で)

勝家は羽柴秀吉と敵対し賤ヶ岳の戦いで北ノ庄城が落城、市は勝家共々自害しますが
江ら三姉妹は北ノ庄を脱出して秀吉により保護されます。
「お江」の関わった城
(北の庄城跡)

江は秀吉の意向により、尾張国知多郡大野領主で信長の次男・織田信雄の家臣であり
従兄にあたる佐治一成のもとへ嫁ぎ尾張大野城に移るのです。

「お江」の関わった城「お江」の関わった城
(尾張大野城)

佐治氏は、一成の父・佐治信方が信長の妹(お犬の方)を室とした織田一族で、秀吉は清洲会議後に尾張を領有した信雄の懐柔を意図していました。秀吉が小牧・長久手の戦いで徳川家康・織田信雄と戦い、信雄方の一成は戦後に大野を追放され、江も離縁させられたのです。

「お江」の関わった城
(小牧山城…直接お江とは関わりは持っていませんが…)
小牧・長久手において一成は家康に渡船を提供した佐屋の渡一件により秀吉の怒りを買い追放されました。

その後、お江は秀吉の実の甥で養子の丹波国亀山城主豊臣秀勝の元へ嫁ぎます。
秀勝は秀吉の統一事業に従って九州征伐、小田原の役に従軍し戦功を挙げた頃、徳川家康の関東移封に伴い、徳川家旧領の、甲斐・信濃を与えられ岐阜に転封されましたが、お江は京都聚楽第の秀勝の屋敷に居住し、甲府や岐阜へは赴いていないようです。
その秀勝も秀吉の朝鮮出兵(文禄の役)に従軍し、在陣中の同年9月に朝鮮国の巨済島において病死しまいます。(秀勝と江の間には娘の完子が生まれ、完子は茶々の猶子として引き取られ、同格の摂関家である九条家に嫁つぐ)

そしてお江は秀吉の命により3度目の結婚をします。
お江が23歳の時で、伏見において徳川家康の嗣子である秀忠に嫁ぎ伏見城内の徳川屋敷で千姫を出産するのです。(江戸に与えるという意味で「お江与」という名がついたとか…)(当時秀忠は17歳で、織田信雄の娘で秀吉の養女である小姫と縁組をしていたが、小姫の死去により婚礼は立ち消えとなっていました)

徳川が天下を制定し秀忠が2代将軍になるとお江は大奥はもとより徳川幕府にも絶大な影響力を持ち「大御台」と呼ぶにふさわしい確固たる地位を築き上げたのです。(秀忠との間には千姫を頭に家光・忠長など2男5女を儲けた)父母や長姉の死、政略、跡継ぎ問題に巻き込まれた前半生と違い後半は将軍御台所、将軍生母として安定した生活を得たようです(徳川15代将軍の中で将軍の御台所(正室)で将軍生母になったのはお江だけです)

来年の大河ドラマは「平清盛」です。平家の栄華と没落を描いた平家物語以前のエピソードから、
清盛死後の 壇ノ浦の戦いまでをドラマ化するようで、神戸・兵庫・広島・瀬戸内海などの西日本が舞台となることを考えるとまた広島に「大河フィーバー」が巻き起こること間違いありません。
さらに2013年は福島県会津出身で、同志社を創設した新島襄の妻となった八重の生涯を描いた作品「八重の桜」が決まっているとのことです。
西日本や福島にも名城はあります…ドラマとは別にそうした土地にまた足を運べれたらいいのですが…。


同じカテゴリー(趣味)の記事
早朝から一息つきに
早朝から一息つきに(2025-05-12 13:37)


Posted by きくいち at 09:33│Comments(2)趣味

この記事へのコメント

「江」私も楽しみに見ていました。(^_^)
戦国時代の話は、どこを切り取っても
興味深いですね。
大将と、歴史の話でも盛り上がりたいですね。
Posted by 猫々亭 at 2011年11月29日 09:57
何時も有難う御座います。再来年の大河は会津藩出身の「新島八重」のドラマだそうです。ご実家の福島が盛り上がるといいですね。会津若松城(鶴ヶ城)も是非また行きたいです。
Posted by きくいちきくいち at 2011年11月29日 13:44

コメント

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
「お江」の関わった城
    コメント(2)