2011年12月27日
軽くお通しで呑みなおし…2次会
小料理に入り軽くお通しでいっぱい…なんて光景は少なくなりました。
最近は色々な形態のお店が多く「小料理屋」という言葉をあまり聞かれなくなりました。
居酒屋も小料理屋も特別な区切りがあるわけではないのですが小料理屋は、女将さん1人または板さんと2人などの少人数で運営し、あまり大きくない店舗で主にカウンター席のみで営業している店です。特に、料理に凝ったものを用意している場合が多く、居酒屋さんより小料理屋さんのほうが少し手の込んだ料理でその代わり価格が少し高いと言ったイメージです。(一方割烹とは、本格的な日本料理、あるいは本格的な日本料理を出す店です)
店に入ってお酒を注文すると、他に何も頼んでいなくても最初に小皿や小鉢に入った一品料理が出てきます。これは「お通し」もしくは「突き出し」と呼ばれるもので、「お通し」とは、お客さんが注文した料理などを帳場・板場(調理場)に通し、それを板場が応諾して、間違いなく注文を受けた印として、店側がお客さんに対して最初に酒の肴を出すことから、注文を間違いなくお通ししましたの意味を込めて「お通し」と呼ぶようになったのが由来と言われています。

(宴会の後の、少し飲み足らない、話し足りない方…当店の2次会セットはいかがですか…?
口取り代わりの盛り合わせに軽いお食事で時間が尽きるまでお過ごしください)
「突き出し」は日本料理、いわゆる本膳料理とか懐石料理などの最初の前菜のことを言う言葉で厳密にいうと、「先付」・「突き出し」はあらかじめ献立の中に組み込まれている料理で、「お通し」は、注文をしなくても出てくる料理です。
「突き出し」の語源は、二つあって、ひとつは、お客さんの注文の有無にかかわらず先ず突出すとの意。もうひとつはずいぶんと色気ある解釈で、遊郭で太夫など上位の遊女が側に置いて使う見習いの少女=禿(かぶろ)が成長して遊女として初めてする仕事、或いは素人がいきなり遊女になってする最初の仕事等を「突(き)出し」と表現していたようですから、遊郭言葉が転訛して初めて出す物にも遣われるようになったとも言われています。
「先付け」は、単純に主菜より先に出されることからと言えますが、本来は食事主体である(茶)懐石料理等では「向付け」「汁」「飯」が最初から出されることから、「向付け」の言葉に対応させ区別する意味で「先付け」と呼ばれるのかも知れません。
フランス料理でのオードブルや中国料理での前菜に当たるのがお通しであり、会席料理で「お通し、先出し」は食欲をそそるためのもので、季節感のある素材が選ばれます。関東地域では「お通し(口取り)」、関西地域では「突き出し」と呼んでいます。またオランダの喫茶店ではコーヒーを注文するとお通しならぬクッキーなどのお茶請けを出す店があるようですし、日本でも西洋居酒系の店がお通しにパンを出すところもあるようです。
また別の意味合いで、お客様をお席に「お通し」する、という意味から「お通し」と呼ばれるようになったとも…お客様を御丁寧におもてなしするという日本人の心が込められた素敵な言葉なのかもしれません…。「先付け」とは、「先(ま)ず、席に付いてから時間をもてあまさないよう…」という心配り「突き出し」には、その言葉そのものに「地位に付く、席に付く」という意味があることから、まずお席について、軽く出される料理っていう意味で用いられるようになったとも言われています。
お通しは一品主体の関東でできあがり、突き出しは懐石料理の本場京都を中心に誕生したらしいのですが、両者で全く正反対の言葉を同義語として最近ではごちゃ混ぜになって使ってしまっているようです。
最近は色々な形態のお店が多く「小料理屋」という言葉をあまり聞かれなくなりました。
居酒屋も小料理屋も特別な区切りがあるわけではないのですが小料理屋は、女将さん1人または板さんと2人などの少人数で運営し、あまり大きくない店舗で主にカウンター席のみで営業している店です。特に、料理に凝ったものを用意している場合が多く、居酒屋さんより小料理屋さんのほうが少し手の込んだ料理でその代わり価格が少し高いと言ったイメージです。(一方割烹とは、本格的な日本料理、あるいは本格的な日本料理を出す店です)
店に入ってお酒を注文すると、他に何も頼んでいなくても最初に小皿や小鉢に入った一品料理が出てきます。これは「お通し」もしくは「突き出し」と呼ばれるもので、「お通し」とは、お客さんが注文した料理などを帳場・板場(調理場)に通し、それを板場が応諾して、間違いなく注文を受けた印として、店側がお客さんに対して最初に酒の肴を出すことから、注文を間違いなくお通ししましたの意味を込めて「お通し」と呼ぶようになったのが由来と言われています。

(宴会の後の、少し飲み足らない、話し足りない方…当店の2次会セットはいかがですか…?
口取り代わりの盛り合わせに軽いお食事で時間が尽きるまでお過ごしください)
「突き出し」は日本料理、いわゆる本膳料理とか懐石料理などの最初の前菜のことを言う言葉で厳密にいうと、「先付」・「突き出し」はあらかじめ献立の中に組み込まれている料理で、「お通し」は、注文をしなくても出てくる料理です。
「突き出し」の語源は、二つあって、ひとつは、お客さんの注文の有無にかかわらず先ず突出すとの意。もうひとつはずいぶんと色気ある解釈で、遊郭で太夫など上位の遊女が側に置いて使う見習いの少女=禿(かぶろ)が成長して遊女として初めてする仕事、或いは素人がいきなり遊女になってする最初の仕事等を「突(き)出し」と表現していたようですから、遊郭言葉が転訛して初めて出す物にも遣われるようになったとも言われています。
「先付け」は、単純に主菜より先に出されることからと言えますが、本来は食事主体である(茶)懐石料理等では「向付け」「汁」「飯」が最初から出されることから、「向付け」の言葉に対応させ区別する意味で「先付け」と呼ばれるのかも知れません。
フランス料理でのオードブルや中国料理での前菜に当たるのがお通しであり、会席料理で「お通し、先出し」は食欲をそそるためのもので、季節感のある素材が選ばれます。関東地域では「お通し(口取り)」、関西地域では「突き出し」と呼んでいます。またオランダの喫茶店ではコーヒーを注文するとお通しならぬクッキーなどのお茶請けを出す店があるようですし、日本でも西洋居酒系の店がお通しにパンを出すところもあるようです。
また別の意味合いで、お客様をお席に「お通し」する、という意味から「お通し」と呼ばれるようになったとも…お客様を御丁寧におもてなしするという日本人の心が込められた素敵な言葉なのかもしれません…。「先付け」とは、「先(ま)ず、席に付いてから時間をもてあまさないよう…」という心配り「突き出し」には、その言葉そのものに「地位に付く、席に付く」という意味があることから、まずお席について、軽く出される料理っていう意味で用いられるようになったとも言われています。
お通しは一品主体の関東でできあがり、突き出しは懐石料理の本場京都を中心に誕生したらしいのですが、両者で全く正反対の言葉を同義語として最近ではごちゃ混ぜになって使ってしまっているようです。
Posted by きくいち at 10:30│Comments(0)
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