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2012年11月12日

秋漁が解禁、やはり生が旨い桜えび

駿河湾特産の桜海老の秋漁が先月末、解禁されました。
静岡市清水区の由比漁港と焼津市の大井川漁港での、初競りでは、確か昨年の秋漁初日より10トン多い計22トンの桜海老が水揚げされたようで、初日の桜海老は最大4.5センチと大きめだったと聞きました。今年は海水温が高く、産卵が2か月程度遅れているため、産卵期のエビが豊漁だったこともあり初日の由比漁港の平均取引価格は1箱(15kg)2万5千円ほどで消費の冷え込みなどで昨年より約1万5千円安かったようです。

秋漁が解禁、やはり生が旨い桜えび

桜海老は夏を越しても生き残った体が大きいものと、夏に生まれた小さいものがあますが、漁をする場所によって違っています。これから大きいえびは減っていき、秋に多い小さめの海老に代わっていきます。 

鮮度の良い桜海老は、やっぱり生が最高です。お好みで、生姜醤油、山葵醤油を少しつけてお召し上がり下さい。プリプリした食感とトローリとした上品な甘みが口いっぱいにふくらみます。
さらに寿司種には、軍艦巻きがオススメですし、地元、静岡では、桜海老のかき揚げ、釜揚げ桜えびも人気です。また地元の漁師料理としては「沖上がり」と言うものがあります。砂糖・醤油・酒で作っただし汁の中に、ヒゲをとった桜海老と豆腐、葱、茸などを入れた鍋で、これは意外に美味です。

秋漁が解禁、やはり生が旨い桜えび

生きている桜海老の体は透明で、赤色の斑点状の模様があります。茹でると不透明となり、体色は桜色となり、このことから桜海老と命名されました。また、桜の咲く時期に多く漁獲される為、命名されたとも言われています。主産地である静岡県では、この桜海老を県魚と指定しています。
 
桜海老の漁獲量は、年によって増減が激しいのが特徴です。この原因は解明されていませんが、資源保護のため春漁が3月末から6月上旬、秋漁が10月末から12月末と漁の期間は限定されています。つまり春と秋の2回旬がある事になりますが、名前の由来どおり桜の季節、春を旬とするのが妥当かな…?
漁師さんに言わせると、「春の桜海老は魚体も大きく高値がつくが、本当に美味いのは12月末に獲れる物で、殻の柔らかい、この時期の物は茹でると最高だとか…。
 
桜海老は体長はわずか4~5㌢ほどの小海老です。深海性で昼間は200~300㍍ほどの深さの所にいて、夜間にはエサを食べに表層20~30mまで浮上します。そして、明け方には再び深みへ戻ります。これが桜えびの生活パターンで、15~16ヶ月の短い生涯を全うします。日本で漁獲されるほとんどは駿河湾です。他に遠州灘や相模湾、東京湾でも漁獲されますが、量的には駿河湾が圧倒的です。外国では台湾、中国に分布する位で世界的にも稀少生物として知られているのです。
 
桜海老には長いヒゲがありますが、これが意外に気になります。このヒゲを簡単に取る方法として、まずボールに水をはりこれに桜海老を入れ、数本の箸でかき回します。(これだけで嘘のようにヒゲが取り除かれます。(箸は割り箸が良いです)

ほとんどの海老は殻を剥いて食べますが、桜海老は殻ごと食します。この為、カルシュームの摂取量は桁違いに多くなります。他の海老類の15倍摂取できると言われていて、骨粗鬆症などの予防に最適だとか?その他糖尿病、高脂血症などにの予防にもなるらしく桜海老は、味は勿論、スーパー健康食品とも言えるのですね。
 


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Posted by きくいち at 10:15│Comments(0)旬の魚

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