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2017年06月01日

ハーモニー例会寄席(HHRC第869回例会)

昨の例会は、ハーモニー寄席、真打噺家 滝川鯉昇 師匠(浜松出身)でしたにっこり

ハーモニー例会寄席(HHRC第869回例会)

卓話者 滝川鯉昇(たきがわりしょう)師匠 http://www.takigawa-rishou.com/
今回で4回目…ハーモニーロータリークラブに卓話小噺でお見えいただきました。浜松市広沢出身業界重鎮の真打噺家。岩澤年度最終の文化芸能卓話。

ハーモニー例会寄席(HHRC第869回例会)

【会長挨拶】
皆さんこんばんは。今年は、加茂さんに、お願いして、皆さんに楽しんで頂く例会を数多く開催してきました。そして、先週の浪曲の他に、落語、講談と、日本の三大話芸を皆さんと共にと楽しむ事が出来ました。

日本三大話芸「落語、講談、浪曲」は多種多様で一口に「話芸」とか「語り芸」とかで、括っていいものだろうか分かりませんが、すべてに共通する点は「人が語る」ということではないでしょうか…?

「人が語る」のは、「本を読む」のとは違って「間」と「感情」が生じます。抑揚や発音や身振り手振りが自然と物語に膨らみを持たせるのです。同じ物語をちがう演者が語ることで物語はまったく違う表情をみせることがありますし、同じ演者が違う日に演じても違う表情を見せるときもあります。これが「人が語る」ということなのだと思いますし、演者はその為に同じ演題を長い間演じ続けて磨き上げるのではないでしょうか?
「話芸」が魅力的なのは、「話」ではなく「芸」、つまり「語り口」といううつろいやすいものの魅力のためではないかと思います。観客は語り口に乗せられて、想像で情景を膨らませます。それは小説からも芝居からも映画からも得られません。「偏っていて、イイカゲン」な欠損があるからこその楽しみで、そのなかのデティールの細やかさにこそ魅力が宿る、一種の転倒した、しかし、とても豊かな営みなのです。
ですから「話芸」を楽しむには生の舞台を見るのが一番だと思います。

本日は昨年、寄席をして頂いた時に、無理を言ってお願いした滝川鯉昇師匠に再度起こし頂いてのハーモニー寄席今年度最終版です。皆さんも是非、鯉昇師匠の生の話芸をご堪能下さい。

さて、先日の土曜日はパワー浜松RCさんの15周年記念式典に幹事の影山君と参加してきました。記念式典では、パワー浜松RCの15年の歩みが映像で紹介され、15周年記念事業…「松で育てる街づくり・防潮堤植林事業」、浜松市立東小学校創立100周年記念「ざざんざの松」植樹事業の報告がありました。
それでは、本日も、楽しい例会で、ロータリアンの繋がりをしっかりと深めていきたいと思いますので、宜しくお願いします。

ハーモニー例会寄席(HHRC第869回例会)

【演目…茶の湯】 円生、先代金馬の十八番
息子に身代を譲って、隠居所を探していたら茶道具一式と、孫店(まごだな)付きの長屋が付属した、住まいが見つかった。賑やかな蔵前からここ根岸の里に丁稚の定吉を連れて移ってきた。近所は琴や生花、盆栽を楽しむ風流人ばかりで、自分たちも何かをやってみたかった。

幸い茶道具があったので風流な茶の湯を始める事にした。知らない事を忘れたと言ったが、緑の粉が何だか分からない。定吉は”青黄粉”を抹茶と思って買ってきたが、元より知らない事、点ててみたけれど泡が出ない。泡が出る元が無いからと茶釜に、”椋(ムク)の皮”をほおり込んだ。ぶくぶくとモノの見事に溢れるほど泡が立った。
おっかなびっくり飲んでみたが・・・、飲めたモノではない。が、「風流だな~」。4~5日もやると体調を崩しってしまった。隠居は夜通し16度もトイレ通い。定吉は1回だけ、若いと違うと感心すると「入ったきり出て来れなかった」。「体がふわ~っとして風流だな~」。これでは駄目だと、孫店の3人に招待状を出した。

長屋の豆腐屋さん、物知りで通っていたが知らないので大騒動。恥をかくくらいなら店をたたんで引っ越す事にして、頭(かしら)の所に挨拶に行くと引越の最中。やはり恥かくぐらいなら、引っ越しするという。手習いのお師匠さんなら解るだろうと二人で行くと、やはり引越の真っ最中。「 飲みようなら」と逃げたが、「その上ご流儀はと聞かれたら大変だから・・・」、と逃げるが、頭は「その時はこの拳固で」。と言う事で、3人は出掛けた。

知らない者同士の茶の湯、がぶりと飲んではみたものの、飲める代物ではない。あわてて、口直しの羊羹を口の中に。
これに味を占めた隠居は近所の人まで茶の湯でもてなした。茶は不味いが羊羹は美味いと、羊羹泥棒が始まった。金がかかるので菓子を手作りした。皮をむきサツマイモを蒸かしてスリコギであたり、蜜を混ぜて、型には黒い灯し油を付けて型抜きし、”利休饅頭”と名を付けて出した。 まことに美味そうに見えたがが、不味い!
客は激減して来訪者はいなくなった。

ある時、蔵前時代の来訪者があって、何も知らないので茶を教えてほしいと所望があった。「でわ!」っと、いつもより多めの青黄粉と椋の皮を入れて出した。知らずに口に含むと、飲めるものではない。慌てて利休饅頭を二つも取り上げほおばったが、食べられず、袂(たもと)に入れた饅頭からは黒い油がにじみ出した。我慢が出来ず、「お手洗いを拝借」と席を立って逃げ出した。どこか捨てるところと探したが、庭は掃き清められて捨てられない。前を見ると垣根の向こうに畑があった。ここなら良いだろうと投げると、その饅頭が運悪く畑仕事をしているお百姓さんの顔に当たってしまった。
お百姓さんそれを取り上げ、「また、茶の湯やってるな」。

師匠有難うございました。またお会いできる日を楽しみにしていますフフフ


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Posted by きくいち at 10:26│Comments(0)ロータリークラブ

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