2018年11月01日
11月の行事食
今日から11月、一気に気温が下がり寒くなりましたね

陰暦の11月は「霜月(しもつき)」と呼ばれる月です。「霜が降る月」というのが名の由来です。前月に出雲に出かけていた神々が、風に乗ってそれぞれの神社に帰ってくる「神迎えの朔日(ついたち)」があり、この日の前後には強い風が吹くといわれています。
11月1日神迎えの朔日(かみむかえのついたち)

11月1日は、神無月(10月)に出雲に出かけていた神様がそれぞれの神社に帰ってくるのをお迎えする「神迎えの日」です。この日には赤飯を炊いて食べる習慣があり、赤飯と一緒に神酒を供えて帰ってきた神様をお迎えします。神様は風にのって帰ってくるため、この頃は風が強く吹く日が多くなります。赤飯に入れる小豆は昔からハレの日に登場する食品で、体に溜まった疲れを取り去り、胃腸を健やかにする働きを持っています。赤い色は抗酸化力を持つと同時に、魔除けの意味合いも持っています。
11月15日女の神ごと

11月⒖日は「女天下の日」。この日は男性が台所に入って炊事をし、女性は上座に座ってゆっくりします。この日は「油祝い」といって油気のものを食べる習慣があり、主に野菜のたくさん入ったけんちん汁を作ります。大鍋に大量に作ったけんちん汁を囲炉裏にかけ、「霜先の薬喰い」といいながら熱々を食べます。この実だくさんのけんちん汁は、秋を通して収穫などで重労働が続き、弱った肉体に栄養補給をして新たな生命力を補給すると同時に、寒さが本格化する前に滋養をつけておくという暮らしの知恵から生まれた行事食です。
11月15日亥の子祭り(いのこまつり)

稲の取り入れも終わり、旧暦十月の初亥の日を祝うのが「亥の子祭り」です。この日に新米でついた餅を亥の刻(午後9~11時)に食べると万病を除くという中国の風習が、平安時代に伝わり行事として定着したといわれています。亥はイノシシのことで、イノシシは毎年12匹の子を産むという伝説から、子孫繁栄祈願としても大事にされてきた行事です。「亥の子餅」は、大豆、小豆、ささげ、ごま、栗、柿、糖の七色の粉を用いて作られ、別名「玄猪餅(げんちょもち)」とも呼ばれています。農村では「亥の子祭り」は収穫祭であり、まんじゅうやうどん、小豆粥などを作り祝います。

また、「亥」は中国の陰陽五行説で「水」に当たるため、火難を逃れるという信仰があります。そのため江戸時代には亥の日を選んで火鉢などを出す風習があり、茶道では現在でも亥の日に「炉開き」が行われ、茶席菓子に亥の子餅が登場します。


陰暦の11月は「霜月(しもつき)」と呼ばれる月です。「霜が降る月」というのが名の由来です。前月に出雲に出かけていた神々が、風に乗ってそれぞれの神社に帰ってくる「神迎えの朔日(ついたち)」があり、この日の前後には強い風が吹くといわれています。
11月1日神迎えの朔日(かみむかえのついたち)

11月1日は、神無月(10月)に出雲に出かけていた神様がそれぞれの神社に帰ってくるのをお迎えする「神迎えの日」です。この日には赤飯を炊いて食べる習慣があり、赤飯と一緒に神酒を供えて帰ってきた神様をお迎えします。神様は風にのって帰ってくるため、この頃は風が強く吹く日が多くなります。赤飯に入れる小豆は昔からハレの日に登場する食品で、体に溜まった疲れを取り去り、胃腸を健やかにする働きを持っています。赤い色は抗酸化力を持つと同時に、魔除けの意味合いも持っています。
11月15日女の神ごと

11月⒖日は「女天下の日」。この日は男性が台所に入って炊事をし、女性は上座に座ってゆっくりします。この日は「油祝い」といって油気のものを食べる習慣があり、主に野菜のたくさん入ったけんちん汁を作ります。大鍋に大量に作ったけんちん汁を囲炉裏にかけ、「霜先の薬喰い」といいながら熱々を食べます。この実だくさんのけんちん汁は、秋を通して収穫などで重労働が続き、弱った肉体に栄養補給をして新たな生命力を補給すると同時に、寒さが本格化する前に滋養をつけておくという暮らしの知恵から生まれた行事食です。
11月15日亥の子祭り(いのこまつり)

稲の取り入れも終わり、旧暦十月の初亥の日を祝うのが「亥の子祭り」です。この日に新米でついた餅を亥の刻(午後9~11時)に食べると万病を除くという中国の風習が、平安時代に伝わり行事として定着したといわれています。亥はイノシシのことで、イノシシは毎年12匹の子を産むという伝説から、子孫繁栄祈願としても大事にされてきた行事です。「亥の子餅」は、大豆、小豆、ささげ、ごま、栗、柿、糖の七色の粉を用いて作られ、別名「玄猪餅(げんちょもち)」とも呼ばれています。農村では「亥の子祭り」は収穫祭であり、まんじゅうやうどん、小豆粥などを作り祝います。

また、「亥」は中国の陰陽五行説で「水」に当たるため、火難を逃れるという信仰があります。そのため江戸時代には亥の日を選んで火鉢などを出す風習があり、茶道では現在でも亥の日に「炉開き」が行われ、茶席菓子に亥の子餅が登場します。
Posted by きくいち at 08:17│Comments(0)
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