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2020年02月27日

大阪おでんの「コロ」って何?

冬にうれしい料理といえば「おでん」雪ナイフ&フォーク

大阪おでんの「コロ」って何?

大きな鍋から湯気が立ち上る様子は心も身体も温めてくれますにんまりおでんは各地によって具材や食べ方に違いがある料理として知られていますが、大阪のおでんに欠かせないのが「コロ」ナイス
聞きなれない人も多いかもしれませんが、コロは大阪のおでんに不可欠といえる食材です。正体は実は「クジラ」です。クジラの皮の下の脂肪の分厚い部分から油を抜いて乾燥させたもので、これを下茹でして臭みを抜き、出汁で煮込むことで柔らかく独特の食感を生み出します。また、同様にクジラの舌である「さえずり」も大阪のおでんに欠かせない具材。こちらも独特の食感があり、噛んでいると口の中で小鳥がさえずっているような音を立てるため「さえずり」と呼ばれるようになりました。

大阪おでんの「コロ」って何?

かつてクジラ漁が認められていた時代には非常に安価で、栄養分も非常に豊富だったため大阪のおでんに好んで入れられるようになりました。現在ではクジラは非常に高価な食材となったことで、コロやさえずりも非常に高級な具材となってしまいましたが、大阪のおでんにはやはり欠かせないものとして庶民に愛されていますラブ

大阪おでんの「コロ」って何?

ちなみに大阪のおでんは「関東炊き」と呼ばれることもありますが、厳密には大阪と東京のおでんはまったく異なるもの。大阪のおでんには、先ほどのコロやさえずり、牛すじなど動物性の具材が豊富ですが、これらの具材はしっかりと煮込まないと固くなってしまうため、ぐつぐつと出汁を沸かして煮込みます。そのため、出汁は濁っていきますが、反対に東京のおでんはできるだけ沸かさないため、出汁は澄んだままということです。

関西ではおでんに欠かせない食材です。コロ無くておでん’にあらずびっくり大根煮、ヌタ和え、ひじき煮、季節野菜との煮物など、色々お試し下さい。昔から伝わってきた伝統の食材、ほんまもんのコロを是非味わって下さいOK

本コロ/カット( 皮の煎り揚げ) マゴンドウ鯨:カット

大阪おでんの「コロ」って何?

私個人は正直言って、マッコウ鯨のコロより美味しいと思います上昇ゼラチン質がマッコウ鯨より多く、モチモチして旨味があります。臭みもありません。只、コロは関西独特‘おでん’の食材ですOK関東人には、少々癖があると感じられるかもしれませんしょんぼり

大阪おでんの「コロ」って何?

コロは鯨の皮脂肪を鯨油で揚げたものです。見た目は乾燥にみえますが間違いです。長時間温度調整しながら油を(絞る)抜き、カラッと仕上げたものです。かなり高度な技術と勘、経験が必要ですアップナイス


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Posted by きくいち at 08:39│Comments(0)郷土銘品

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