› きくいち日記 › 大将 › 家族葬と人形供養

2012年07月02日

家族葬と人形供養

先週は、芸能界で悲報が相次ぎました。「恋のバカンス」や「恋のフーガ」などのヒット曲で知られる、双子のデュオ「ザ・ピーナッツ」の伊藤エミさんが15日に、そして28日にはタレント小野ヤスシさんが癌のため亡くなり、翌29日には俳優の地井武男さんが心不全のため死去されました。各界で活躍され一時代を築かれた方々で私もファンとして心からご冥福をお祈りしたいと思います。
 
さて、こうした時期に偶然ではありしたが葬祭事業を営むお客さんからオープンイベントのご案内を頂き、昨日ご挨拶に行って来ました。

家族葬と人形供養
 
家族葬とは、一般的には、近親者と本当に親しかった方を 中心に営まれる葬儀で、最近では葬儀の主流になりつつあるようです。基本的には、近親者のみで行う葬儀で、密葬と似ていますが、儀礼的な弔問は受けないということで、特徴は通夜と告別式といったセレモニーを少人数でも行うのだそうです。密葬の場合は、ほとんど遺族のみでお別れをして火葬というパターンが多く(「直葬」とも呼ばれる)、後日改めて本葬式をするようですが、家族葬は、通夜・告別式を行い、本葬式は行わないのだそうです。

聞くところによると、その要因としては核家族化に伴い、近所付き合いが少なくなった事や、高齢化に伴い、退職後、幾年も経過してから亡くなられた場合など、生前勤めた会社と疎遠になっていたり、友人も先に他界していたり、様々な理由により、家族葬 (小規模な葬儀)を選ぶ方が多くなっているのだそうです。

現在の核家族化している家族構成や、今日の社会的な経済事情の背景から、葬儀という儀式の場面においても、『義理や付き合いを避けての少人数のお葬式』『費用負担を抑えた経済的なお葬式』は消費者からも求められているお葬式なのかもしれません。こうした声に葬祭事業者も応え、企業努力を重ねた上での低価格化、儀式内容と料金の明朗化を業界的に築き上げ消費者のニーズに応えプラン化したものが「家族葬」なのでしょう…。 
 
家族葬と人形供養

人形供養とは元来、寺院で観音様に子供が無事健康にすくすくと育つように祈願した人々が子供の身代わりにと人形を奉納したことに始まります。古来より、子供が健やかに育ちますようにとの願いを込めて人形(桃の節句にお雛様、端午の節句に鎧兜)を飾る習慣があり大切にしている物やまごころを込めて作った物には、昔から魂が宿ると言われています。
「ひな人形」「五月人形」「鯉のぼり」「日本人形」「ぬいぐるみ」「こけし」「羽子板」などご家族とともにかけがえのない時を育んだ人形たち…家族の一員として一緒に暮らし、様々な行事で成長を見守ってくれてきた、そんな思い出の品々をゴミとして出すには忍びない…そう思っていたのですが…。

人形葬と言うものがあるようです。大切にしてきた人形に感謝の気持ちを読経することで伝え、供養し「人形」を「物」へとかえしくれるのだそうです。物置の奥で眠ってしまっている、娘たちの雛人形…魂が宿るとされているものに、これまでの礼を尽くし浄化によって天界へ還してあげなくては…。

「お焚きあげ」は、古来からの神仏もののみならず、丹誠に使い込んだものを感謝を込め供養する日本の美しい心の伝統文化なのですから…。


同じカテゴリー(大将)の記事
県料理事会In浮月
県料理事会In浮月(2025-05-23 08:16)

早朝から一息つきに
早朝から一息つきに(2025-05-12 13:37)


Posted by きくいち at 09:27│Comments(0)大将

コメント

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
家族葬と人形供養
    コメント(0)