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2011年10月12日

最近では当たり前になってきた、コショウダイ

胡椒鯛(コショウダイ)という魚は、ほんの少し前までは珍しい部類の魚でした。今でも種類がわからなくて名を聞かれる事もよくありますが、市場に入荷する頻度も高くて最近は寿司屋でも普通に使われています。

最近では当たり前になってきた、コショウダイ

日本近海では本州中部以南の岩礁域に生息して海老などの甲殻類が好物で、それらを食べて全長60cm位まで成長します。
背中から尾びれには、胡椒の実をばらまいたような黒い斑点があり、これが魚名の由来になっています。(江戸時代に殿様の後ろに控えていたのが「小姓」で、黒い斑点模様が小姓の装束によく使われていた事を連想させるからという説もあるようです)ちなみに、胡椒鯛はイサキの仲間です。この魚のように、鯛の仲間ではないのに鯛と名の付く日本産の魚類は、イボ鯛や金目鯛などざっと350種以上にものぼります。一説には、縁起物の象徴である鯛にあやかって数多く名付けられたと言われています。
 
旬は秋~春で初夏の産卵期後はあまり美味しくありません。これから冬にかけて美味しくなります。
関東の定置網などでもよく見かける魚で石鯛のように知名度がないことから、値段はあまり高くなく値段からしてお買い得な魚です。  

イサキに似ていると同様に石鯛にも似ている味わいです。(イサキ同様少し磯臭いという人もいるが、普通は気にならない)身がしっかりしていて、噛むとシコっと心地よく、そこに染み出してくるのが上品な旨味と脂です。ともにやや控えめではありますが全体に調和がとれている味です。鮮度保持がよく数日間刺身用となり刺身は適度に甘味があって上品なので白身が無くて迷っている時に重宝する魚です。
 
フレンチのポワレやムニエルは刺身以上にこの魚の味わいを引き出せるのでは…?私も食べましたがポワレにしたときの皮目の旨さは素晴らしく嫌みのない白身なので塩焼き、煮つけ、フライなどいろいろ利用範囲は広いと思います。    

綺麗な白身で身が硬いので、ちょっと薄めのお刺身がいいでしょう…。 
皮の下に脂と旨みがあり、湯引きの方が美味く脂がある割にはさっぱりともしています。
ワサビ醤油でも、ポン酢でもOKです。
ただ、この魚独特の個性みたいなものはあまりなく癖のない魚です。 
 


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Posted by きくいち at 09:59│Comments(0)寿司ネタ

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