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2012年07月20日

郡上八幡の地酒、春駒

先日の連休の時、娘たちが郡上八幡に行ったようで地酒を買って来てくれました。(私の影響なのか時間が合うと二人でよく城下町に行くようです)
 
土産は平野本店さんの本醸造・七両三分の春駒です。 
郡上八幡の中心地にある蔵で、観光客も多く、一際目立っているようです。代表銘柄は積翠・春駒・宗祇などで、酒名の「積翠」は八幡城の別名積翠城から取っているとのことです。
 
郡上八幡の地酒、春駒

春駒とは張り子などで馬の頭の形をつくり竹を指し、下端に車をつけ子供が跨って遊ぶ玩具のことで、予祝芸能で正月の門付け芸にこの春駒に跨り、唄い踊ります。(胴に馬の頭や尾をつけて、三味線や太鼓で囃し祝い唄を唄い踊る)
正月の春駒芸については「平安時代の宮中祝賀行事に「白馬節会」(あおうまのせちえ)(白駒を見て邪鬼を祓う)が元になるという説があり、語源としては、元は春になり、放し飼いにする馬のことを言うそうで、その芸は現在でも山梨や佐渡に残っているようです。

郡上踊りは岐阜県郡上市八幡町で開催される伝統的な盆踊りで、日本三大盆踊り、日本三大民謡(郡上節)に数えられています。毎年7月中旬から9月上旬まで延べ32夜開催され8月13~16日は、午後8時から明方まで夜通し踊り続ける「盂蘭盆会(徹夜踊り)」のです。

曲数が多く(10曲)、開催期間が長いのが特徴ですが、その起源は定かでないようですが、庶民の懐柔策として藩が奨励したことが発展のきっかけとなったようで、旅芸人や伊勢参り、京へ江戸への行き来で、城下町は賑わい、各地の踊り唄、座敷唄が伝えられ、それらもアレンジして加えたので、踊りが多くなったと言われています。 

郡上節を演奏する囃子の一団が乗る屋形を中心に、自由に輪を作り時計回りに周回しながら踊るようで、曲ごとに定型があるそうですが、振り付けの基本は簡素なので、初心者や観光客でも見様見真似で踊ることができるようになるようです。装束は男女とも浴衣に下駄履きが標準的だそうですが、これもが強制ではなく踊りへの参加は完全に自由で、飛び入りや離脱に規制はないようで娘達も踊ってきたようです。通常は見物人よりも踊り手の方が圧倒的に多いそうです。
 
郡上踊りの際に演奏される囃子を総称して郡上節と言うそうで、「かわさき」「春駒」「三百」「ヤッチク」「古調かわさき」「げんげんばらばら」「猫の子」「さわぎ」「甚句」「まつざか」の10曲があり対応する踊りは、それぞれ異なるようです。踊る曲の順番は日によって違うようですが、「まつざか」は必ず最後に踊る曲なのだそうです。これは、「まつざか」は拍子木と歌のみを伴奏にして踊る曲で終わった後は拍子木を懐に入れて帰って行くことができ片付けの手間がないために「まつざか」が最後に踊る曲となっているからだそうです。   

郡上踊り春駒 …「七両三分の春駒」の掛け声と共に踊るテンポの良い踊り
三大盆踊り…西馬音内(にしもない)の盆踊り(秋田県羽後町)、郡上踊り、阿波踊り
三大民謡…磯節(茨城県大洗町)、 阿波踊り(徳島県)、郡上踊り、花笠踊り(山形県)のうち三つ 
 


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Posted by きくいち at 09:38│Comments(0)

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