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2017年01月10日

寒い時期に旬を迎える葉茎菜

日本各地には「伝統野菜」といって、普通に出廻る大根やら白菜やら胡瓜らとは違い、その土地土地で古くから栽培されて賞味されてきた野菜が存在します。 日本の伝統野菜でいちばん有名なのが「京野菜」でしょうが、こういう伝統野菜の中には一般的な野菜と違って、 栄養的にも味覚的にも優れている場合が多いのです。

日本人の食習慣も「欧米化」といって変化が大きく、野菜も平均的な味のものが多くなりました。そのため、こういった「伝統野菜」も、一部は「絶滅の危機」に瀕している例も少なくありません(栽培に手間がかかるから…)伝統野菜はその土地の歴史を示す重要な資料ですから、私たちの代で絶やさないよう努めたいものです。今日から数回にわたって地方の伝統野菜の中で寒い時期に旬を迎える、葉茎菜を紹介していきます。

中島菜…雪どけとともに新鮮漬け菜(石川県七尾市中島町)
寒い時期に旬を迎える葉茎菜

江戸時代の終わりにはつくられていたといわれるほど、この土地に根づいた漬け菜です。秋にタネ播きすると、冬にはいったん雪でペシャンコになりますが、春には茎がシャキッと立ってくると言われています。漬物にしてほろ苦味と辛味を楽しむ野菜で、冬越ししたものは風味よく香りも高く、近年、血圧を下げる効果が高いという研究も出て、注目されている野菜です上昇

JA中島菜部会の30戸の農家が栽培に当たり、タネはJAが管理して生産者に配布している。秋に葱を収穫したあとの畑に植られ、葱の連作障害を防ぐという役割もはたしている。冬越しのため、菜っ葉類に多い害虫がつかず、無農薬栽培できるのも特徴です。

地元消費がほとんどで、スーパーや八百屋に出まわるほか、金沢の市場にも出荷される。加工品として、地域の女性グループによる浅漬けもつくらている

中島菜の特徴
寒い時期に旬を迎える葉茎菜

中島菜はツケナ類の一種で葉に刻みがあるのが特徴です。独特のほろ苦さと辛みがあります。来歴は不明ですが、旧中島町で明治時代から小規模ながら栽培されていて、春先の野菜としておひたしや漬け物として各家庭の食卓で珍重されてきました。 石川県立大と石川農研の研究で、血圧上昇を抑制する機能性成分を他の野菜より多く含んでいることが確認され、注目されています。
平成18年11月、農産物では県内で最も早く地域団体商標を取得しました。

機能性 中島菜には血圧上昇に作用するアンジオテンシンI変換酵素を阻害するペプチドが含まれることが確認されており(石川県立大、石川農研の研究成果)、血圧上昇抑制効果が期待できる。

代表的な料理方法等… 漬け物、おひたしなど


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Posted by きくいち at 10:47│Comments(0)季節の野菜と果実

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