2017年08月11日
不老長寿の秘薬と言われた「無花果(いちじく)」干したものは参勤交代のお供に
「花が無い果物」と表記される無花果ですが、私たちが実だと思って食べているモノ、実際は実ではなく、花だということをご存じでしょうか
無花果を割ると、ぎっしりと赤いツブツブがありますが、あの一粒一粒が満開の花、というわけです。ちなみに「いちじく」という呼び名は、実ができてから一ヵ月で熟す、あるいは一日一個ずつ熟す、という意味で「一塾(いちじゅく)」が変化したものだと言われています。

旧約聖書で、アダムとイヴが食べた知恵の実として登場する無花果ですが、原産地はアラビア南部で、世界中で愛されている果物です。中国から日本に伝来したのは江戸時代のこと。当初は「外国から伝わった柿に似た果物」という意味で、「唐柿(とうがき)」や「南蛮柿(なんばんがき)」などと呼ばれていました。
当時から身体に良いことは知られており、江戸時代の書物にも、「胃腸の働きを促し、下痢を止め、痔や喉の痛みを治す」と書かれています。しかも、無花果の茎を切った時に出る白い汁は、虫刺されや痔や疣(いぼ)の薬として珍重されていました。
「和漢三才図会」という江戸時代の百科事典にも、無花果は「五痔を治す」と書かれています。
挿し木で増やせ、栽培しやすいこともあって、無花果はたちまち日本中に広がったそうですが、筆者が若い頃も、庭にいちじくを植えている家が多くありました。

熟した後は腐るのが早いため、よくおすそ分けしていただいたものですが、ツブツブがグロテスクで、時々中に蟻が入っていることもあるので、子どもには不人気のフルーツでした。それだけに無花果は「そこいらに生えている甘い木の実」という印象で、現在のように果物売り場で高級フルーツとして扱われていることに、未だに違和感を覚えます。
近年は特に、アンチエイジング効果が注目され、無花果の人気は鰻登りの感があります。アントシアニンに代表される抗酸化物質を多く含み、活性酸素を抑えてくれます。また、たんぱく質を分解する酵素も豊富で、胃腸を整え、消化を促してくれます
さらに食物繊維も多いので、デトックス効果があり、便秘や痔に悩む方にもお勧めです。傷みやすいデリケートな果物なので、購入後すぐに食べない時は、ラップで1個ずつくるみ、他のものに触れないようにして冷蔵保存しましょう。
余った時は、干し無花果を作っておくと、長く食べられる上に、お菓子作りや料理にも使え、栄養素もアップします
そのため、かつて干し無花果は、兵糧や参勤交代のお供としても重宝したそうです。

無花果を割ると、ぎっしりと赤いツブツブがありますが、あの一粒一粒が満開の花、というわけです。ちなみに「いちじく」という呼び名は、実ができてから一ヵ月で熟す、あるいは一日一個ずつ熟す、という意味で「一塾(いちじゅく)」が変化したものだと言われています。

旧約聖書で、アダムとイヴが食べた知恵の実として登場する無花果ですが、原産地はアラビア南部で、世界中で愛されている果物です。中国から日本に伝来したのは江戸時代のこと。当初は「外国から伝わった柿に似た果物」という意味で、「唐柿(とうがき)」や「南蛮柿(なんばんがき)」などと呼ばれていました。
当時から身体に良いことは知られており、江戸時代の書物にも、「胃腸の働きを促し、下痢を止め、痔や喉の痛みを治す」と書かれています。しかも、無花果の茎を切った時に出る白い汁は、虫刺されや痔や疣(いぼ)の薬として珍重されていました。
「和漢三才図会」という江戸時代の百科事典にも、無花果は「五痔を治す」と書かれています。
挿し木で増やせ、栽培しやすいこともあって、無花果はたちまち日本中に広がったそうですが、筆者が若い頃も、庭にいちじくを植えている家が多くありました。

熟した後は腐るのが早いため、よくおすそ分けしていただいたものですが、ツブツブがグロテスクで、時々中に蟻が入っていることもあるので、子どもには不人気のフルーツでした。それだけに無花果は「そこいらに生えている甘い木の実」という印象で、現在のように果物売り場で高級フルーツとして扱われていることに、未だに違和感を覚えます。
近年は特に、アンチエイジング効果が注目され、無花果の人気は鰻登りの感があります。アントシアニンに代表される抗酸化物質を多く含み、活性酸素を抑えてくれます。また、たんぱく質を分解する酵素も豊富で、胃腸を整え、消化を促してくれます

さらに食物繊維も多いので、デトックス効果があり、便秘や痔に悩む方にもお勧めです。傷みやすいデリケートな果物なので、購入後すぐに食べない時は、ラップで1個ずつくるみ、他のものに触れないようにして冷蔵保存しましょう。
余った時は、干し無花果を作っておくと、長く食べられる上に、お菓子作りや料理にも使え、栄養素もアップします

Posted by きくいち at 10:41│Comments(0)
│季節の野菜と果実