2011年11月16日
伊豆の観光名物、高足ガニ
西伊豆町では12月始めから2月末まで高足ガニのカゴ漁が盛んです。
かご漁は小型底引き網(トロール網)漁と違い活きた高足ガニが無傷で捕れるのです。
日本近海の深海に生息する巨大な蟹で、世界最大の現生節足動物である高足ガニはカニ類の中では系統的に古い種で、生きている化石ともよばれています。

戸田港 小型底曳き網(9月~ 翌年5月15日)、田子漁港 かご(12月~ 翌年2月)
高足ガニはご存知通り戸田や土肥では名物で観光資源として重要なものです。巷説では、1960年(昭和35年)に戸田村の地元旅館主人が「高足ガニ料理」を始めたと言われています。
水揚げ港としては静岡県沼津港、千葉県金谷港・外房、神奈川県三浦市長井、愛知県蒲郡市形原、三重県尾鷲市尾鷲漁港などで、産卵期の春は禁漁となっていますが和歌山県では産卵期の春に浅瀬に移動するものを漁獲しているようです。特に漁が盛んな駿河湾では高足ガニを観光の名物にしていますが、近年は漁獲が減少しているため種苗放流など資源保護の動きもあるようです。
(今回は珍しく和歌山で獲れた5.5キロの物を仕入れました)
水分が多いので茹でるより蒸す方が美味しく食べれます。蒸し上げた脚を一本とって身をすすってみるとなかなかいい味わいで、タラバガニやズワイガニには劣るものの足の身は殻からの離れがよく、色合いが赤くてきれいです。(蒸しカニ、焼カニにする限りは味が濃くて美味しいです)
性質はおとなしく、また飼育のし易さ、目を引く点、個体の補充しやすさから水族館などでも飼育されたり食用の他に研究用や装飾用の剥製にもされています。

(活けで水槽に入れて姿形の面白さを楽しむのもいいものです…勿論商品ですから早めに調理しますけど…)
全身が橙色で、脚には白色のまだら模様が入り脚は非常に細長く鋏脚を広げると3mを超え甲羅は最大で甲幅30cm、甲長40cmほどの楕円形で、盛りあがっていて丸っこく複眼は甲羅の前方に並び、結構可愛い顔をしています。
駿河湾戸田村では大正時代から底引きで水揚げされていました見向きもされなかった高足ガニ…それが戦後に旅館などで出されるようになって名物になり、今では高足ガニ料理は勿論、甲羅部分などは剥製にしてお土産などとして売られています。
おどろおどろしい顔から地元では面蟹(めんがに)と呼び、魔よけにしたり、稲の取り入れ時期に案山子の変わりに鳥よけなどに使われていたようで、死人蟹(しびとがに)や平家蟹(へいけがに)などとあまりいい表現をされていなかった高足ガニですが…今では伊豆のスターです。
昨日接待のお客さんにお出しした高足ガニの料理です。
カニを1杯丸ごと使いました…まずは脚を焼きました。

脚の半分をカニ鋤鍋に…。

甲羅を使ってビックなカニ味噌グラタンに…これにはコンパニオンの女の子も大喜び…
かご漁は小型底引き網(トロール網)漁と違い活きた高足ガニが無傷で捕れるのです。
日本近海の深海に生息する巨大な蟹で、世界最大の現生節足動物である高足ガニはカニ類の中では系統的に古い種で、生きている化石ともよばれています。

戸田港 小型底曳き網(9月~ 翌年5月15日)、田子漁港 かご(12月~ 翌年2月)
高足ガニはご存知通り戸田や土肥では名物で観光資源として重要なものです。巷説では、1960年(昭和35年)に戸田村の地元旅館主人が「高足ガニ料理」を始めたと言われています。
水揚げ港としては静岡県沼津港、千葉県金谷港・外房、神奈川県三浦市長井、愛知県蒲郡市形原、三重県尾鷲市尾鷲漁港などで、産卵期の春は禁漁となっていますが和歌山県では産卵期の春に浅瀬に移動するものを漁獲しているようです。特に漁が盛んな駿河湾では高足ガニを観光の名物にしていますが、近年は漁獲が減少しているため種苗放流など資源保護の動きもあるようです。

(今回は珍しく和歌山で獲れた5.5キロの物を仕入れました)
水分が多いので茹でるより蒸す方が美味しく食べれます。蒸し上げた脚を一本とって身をすすってみるとなかなかいい味わいで、タラバガニやズワイガニには劣るものの足の身は殻からの離れがよく、色合いが赤くてきれいです。(蒸しカニ、焼カニにする限りは味が濃くて美味しいです)
性質はおとなしく、また飼育のし易さ、目を引く点、個体の補充しやすさから水族館などでも飼育されたり食用の他に研究用や装飾用の剥製にもされています。

(活けで水槽に入れて姿形の面白さを楽しむのもいいものです…勿論商品ですから早めに調理しますけど…)
全身が橙色で、脚には白色のまだら模様が入り脚は非常に細長く鋏脚を広げると3mを超え甲羅は最大で甲幅30cm、甲長40cmほどの楕円形で、盛りあがっていて丸っこく複眼は甲羅の前方に並び、結構可愛い顔をしています。
駿河湾戸田村では大正時代から底引きで水揚げされていました見向きもされなかった高足ガニ…それが戦後に旅館などで出されるようになって名物になり、今では高足ガニ料理は勿論、甲羅部分などは剥製にしてお土産などとして売られています。
おどろおどろしい顔から地元では面蟹(めんがに)と呼び、魔よけにしたり、稲の取り入れ時期に案山子の変わりに鳥よけなどに使われていたようで、死人蟹(しびとがに)や平家蟹(へいけがに)などとあまりいい表現をされていなかった高足ガニですが…今では伊豆のスターです。
昨日接待のお客さんにお出しした高足ガニの料理です。

カニを1杯丸ごと使いました…まずは脚を焼きました。

脚の半分をカニ鋤鍋に…。

甲羅を使ってビックなカニ味噌グラタンに…これにはコンパニオンの女の子も大喜び…

Posted by きくいち at 10:23│Comments(0)
│旬の魚