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2014年05月21日

軍艦が身近だった時代付けられた名前(軍艦巻き)

シャリ玉の周りに海苔を巻き、上にネタを乗せた寿司が「軍艦巻き」です。最近では、ウニやイクラ、ネギトロなどの定番ネタのほか、サケとイクラの親子軍艦、カニ味噌やキムチ納豆、野菜を乗せたサラダ軍艦や、てりやきハンバーグ軍艦など、変わりダネのメニューも続々登場し、回転寿司のオリジナルメニューとしても人気を呼んでいます。

軍艦巻きは、手が汚れずに食べられ、ネタも生の魚介類に限らず、寿司ネタの幅をグンと広げた画期的な発明といえそうだが、いつ、誰がつくりはじめたのでしょうか?

軍艦が身近だった時代付けられた名前(軍艦巻き)

生の刺身をネタにした握り寿司が誕生したのはご存知の通り、江戸時代です。「外食産業」が盛んになり、天麩羅屋や蕎麦屋などと共に、寿司屋も屋台の店として賑わっていました。(握り寿司は、今で言う立ち食いファストフード的な食べ物で、当初は、ネタを酢〆や醤油漬けにしたり、火を通したりしていましたが、次第に生の魚介類が用いられるようにり、これが、今の江戸前寿司の原型です。そこから昭和初期まで、江戸前寿司といえば、生の魚介を握ったものに限られ、海苔を巻いた「軍艦巻き」はまだ登場してはいませんでした)

では、最初につくったのは誰かというと、一説によれば、東京銀座の寿司屋「久兵衛」だと言われています。世界のVIPや有名人が訪れる超高級店ですが、1941年、この寿司屋の常連客が、何か変わったネタを握ってほしいと注文したのが、軍艦巻き誕生のきっかけで、店主が考案したのは、イクラをのせた軍艦巻きだったと言われています。

軍艦が身近だった時代付けられた名前(軍艦巻き)

イクラは当時、寿司ダネとして用いられることのない珍味だったようで、イクラを魚介の刺身と同じように握ってはつぶれてしまうし、ただのせただけではこぼれてしまう。そこで、店主は、寿司に海苔を巻き、上にイクラを乗せたところ、大成功。この「軍艦巻き」が客の間で評判になり、全国に広まったと言われています。(名前の由来は、横からみたところが軍艦に似ているから…だと言われています)


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Posted by きくいち at 14:18│Comments(0)寿司ネタ

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