2018年11月04日
おじさんのウンチク…紅葉のお話
もみじが大分色づき始めましたね
そんな訳で今日はもみじとイチョウについて少し…

まずは、「もみじ」と「かえで」の違いから…
違いは葉っぱの形
「もみじ」は葉の切れ込みが5~6個で、6~7枚に分かれているのに対して「楓」は葉の切れ込みが浅く、9~11枚に分かれています
ですが、実は根本的には同じ植物です。そもそもこの2つを区別しているのは日本だけのようです
英語ではどちらも「Maple(メープル)」と表現されています(最近ではもみじのことを「Japanese Maple」と区別することもあります)また、もみじは「もみづ」という単語が元になっているらしく、平安時代に染料として、植物から出る色素を使って染め物をすることを「揉み出づ(もみいづ)」と言っていたそうです
衣服が鮮やかな赤に染まるように草木が色づく様子にも使われていくようになったそうです。「もみいず」という動詞が「もみち」という名詞に変わり、最終的には「もみじ」と変化しました。一方「かえで」というと、葉っぱの形が蛙の手のように開いていることから「かえるで」→「かえで」となったと言われているそうです。「紅葉」と「楓」に定義上の明確な違いはありませんが、昔から日本では葉っぱの切れ込みの数で区別されていたようです

もみじがこれから色付き始め、多くの人が「紅葉」というワードを使っていますが、間違ったワードを使わないように注意しましょう
葉たちが赤く色づいている場合は「紅葉」で問題ないですが、黄色く色づいている場合は「黄葉」と言います。黄色く染まっているのに「紅葉が綺麗だね」は間違った言葉づかいです。「黄葉が綺麗だね
」でOKです。「なにそれ
」と聞き返される可能性が高いですが、その時は再びドヤ顔
でご説明して上げましょう

イチョウは「生きた化石」
イチョウは太古の地質時代から生きている化石植物のひとつだそうです
イチョウの起源は恐竜のいた時代よりももっとずっと前で、約2億年前には世界的にたくさんの種類が分布していたと考えられています。しかしその後の様々な気候変動を経て、現在確認できる原種は中国で野生に生育する1種類のみ。それが古くに(鎌倉時代からそれ以前ともいわれ、諸説ある)日本に伝来し、日本各地に広まっていったそうです
イチョウは、日本の野山には生育していませんが、古くから日本人に愛され、人の手によってこれだけたくさん植えられてきた樹木なのです。恐竜のいた時代よりも更に昔から生息しているとは…なんとも感慨深いですね

そんな訳で今日はもみじとイチョウについて少し…


まずは、「もみじ」と「かえで」の違いから…

違いは葉っぱの形


ですが、実は根本的には同じ植物です。そもそもこの2つを区別しているのは日本だけのようです




もみじがこれから色付き始め、多くの人が「紅葉」というワードを使っていますが、間違ったワードを使わないように注意しましょう






イチョウは「生きた化石」

イチョウは太古の地質時代から生きている化石植物のひとつだそうです


イチョウは、日本の野山には生育していませんが、古くから日本人に愛され、人の手によってこれだけたくさん植えられてきた樹木なのです。恐竜のいた時代よりも更に昔から生息しているとは…なんとも感慨深いですね

Posted by きくいち at 08:49│Comments(0)
│雑学