2020年01月19日
大蒜伝説
先日、にんにくにはいくつかの漢字があり「大蒜」「葫」「葱蓐」「忍辱」と書くことがありると言うことを紹介しましたが、今日は由来についてさらに詳しく紹介します
(多少ダブル部分もありますが
)
「蒜」は音読みでサン、訓読みでにんにく、ひる、のびると読みます。この漢字の意味は、葉が細長くて花の色は白、かすかに紫がかっていて、地下茎も葉も食用にでき、強いにおいがあることを意味しています。
日本では、食用で香りの強い植物を総称したときに「蒜(ひる)」と呼んでいましたが、ノビルと区別するために「大蒜((おおひる)」と呼んでいました。この大蒜という呼び方は、主に明治時代までに使われていた言葉だそうです。また、中国ではにんにくを漢字で「蒜(サゥン)」「葫(コ)」とも書き、呼び方もいくつかあります。

にんにくの語源や由来は、ノビルと区別するために「大蒜と呼んでいたこと以外にも由来があります。いくつかの説がありますが、未だにはっきりとしたことが分かっていません。
にんにくに関して最も古い記録は紀元前で、古代エジプトで食していたという記録が残っています。エジプトからギリシャに渡り、インド、中国を渡って日本に来たのは8世紀頃とされています。この頃、中国ではにんにくのことを「大蒜(ダーサゥン)」と呼んでいました。そのため、ダーサゥンという読み方に近い呼び方がされていたと考えられています。

にんにくの言語の由来は、匂いを憎むことからにんにくになったという説や、漢字から読み方を変えた説などがあります。由来の中でも仏教用語でいう「忍辱」が後ににんにくになったという説に注目してみましょう
忍辱とは、あらゆる困難に耐えて「辱めを忍ぶ」ということを示しており、精力がつくとされていたにんにくやねぎ、にら、らっきょうなどを食べることは精神が乱れてしまうため、これらの食べ物は不浄として禁止されていました
でも、厳しい修行の合間にこっそりとにんにくを食べていた僧もいて、それを隠すために「忍辱」という隠語で呼んでいたということや、強烈な匂いのある食べ物を食さなければならない。修行に耐えるという意味で「忍辱」と呼ばれていた説もあります。
他にも、徳川家康の大好物である鯛の天ぷらに、にんにくやネギをかけて食べたところ、食中毒にかかって亡くなったなどの説もありますが、これはにんにくなどが原因ではなく、胃がんが本当の死因だと言われています
忍辱だけでもこれだけの「にんにく」の漢字や読みなどの由来が、はっきりと分かっていることは少ないです

にんにくは、古代エジプト時代から精力が付くため食されることも多い食材でしたが、にんにくと聞くとヴァンパイアを連想される方も多いのではないでしょうか。ですが、なぜヴァンパイアがにんにくが嫌いと言われているのか、ご存知ですか
これにはいくつもの説があるのですが、にんにくの持っている殺菌、抗菌効果から魔よけと同じような役割を持ち、悪いものに対してにんにくが効果的だということが、古代エジプトから広まったと言われています
にんにくは万病に効果的なこともあり、昔から悪いものにはにんにくといった位置付けとなっているため、ヴァンパイアににんにくが効果的だという逸話があります

つまり、ヴァンパイアも実在の人物などといったことではなく、ヴァンパイア=悪い病気といった意味で捉えられていたのです。
ヴァンパイアの伝説は、黒死病などが流行した際に昏睡状態のまま埋葬して、後日掘り返した時に墓の中でもがき苦しんだ痕跡を見つけたことから、死者が生き返ったという噂が広まってヴァンパイアになったという説や、古事記では悪者に対してにんにくをぶつけることで、ヴァンパイアになることを防いだり、死者が蘇らないようにお墓ににんにくを置いていたという話もあるのです
実際ににんにくには、アリシンが含まれていて抗菌・殺菌効果などがあります
この殺菌効果は非常に高いもので、少量でも食中毒の原因となるチフス菌やコレラ菌などの菌をも殺してしまいます。また、ドラキュラ以外にも、源氏物語において「極暑の薬草」という言葉が出てくるのですが、「極暑の薬草を使ったせいで臭く、会うことはできませんが用事は承ります」という会話があり、その後昼と蒜をかけた歌が詠まれました。このことから、極暑の薬草というのはにんにくである可能性が高いです。他にも沖縄独自の伝説として、鬼餅伝説というものが残っています
この伝説はあまりにんにくは関係ないお話ですが、にんにくが用いられたお話の一つです
にんにくは、このように様々な逸話、そして漢字や由来があることが分かっていただけたかと思います。それほど、昔から多くの人に愛されている野菜なのです
追伸…昨日、先月他界した友人で大恩人の社葬に参列しました
同級生の弔辞でまた涙

偲ぶ会の後仲間の皆がうちの店で
過ぎた日の事を思い出し献杯


「蒜」は音読みでサン、訓読みでにんにく、ひる、のびると読みます。この漢字の意味は、葉が細長くて花の色は白、かすかに紫がかっていて、地下茎も葉も食用にでき、強いにおいがあることを意味しています。
日本では、食用で香りの強い植物を総称したときに「蒜(ひる)」と呼んでいましたが、ノビルと区別するために「大蒜((おおひる)」と呼んでいました。この大蒜という呼び方は、主に明治時代までに使われていた言葉だそうです。また、中国ではにんにくを漢字で「蒜(サゥン)」「葫(コ)」とも書き、呼び方もいくつかあります。

にんにくの語源や由来は、ノビルと区別するために「大蒜と呼んでいたこと以外にも由来があります。いくつかの説がありますが、未だにはっきりとしたことが分かっていません。
にんにくに関して最も古い記録は紀元前で、古代エジプトで食していたという記録が残っています。エジプトからギリシャに渡り、インド、中国を渡って日本に来たのは8世紀頃とされています。この頃、中国ではにんにくのことを「大蒜(ダーサゥン)」と呼んでいました。そのため、ダーサゥンという読み方に近い呼び方がされていたと考えられています。

にんにくの言語の由来は、匂いを憎むことからにんにくになったという説や、漢字から読み方を変えた説などがあります。由来の中でも仏教用語でいう「忍辱」が後ににんにくになったという説に注目してみましょう

忍辱とは、あらゆる困難に耐えて「辱めを忍ぶ」ということを示しており、精力がつくとされていたにんにくやねぎ、にら、らっきょうなどを食べることは精神が乱れてしまうため、これらの食べ物は不浄として禁止されていました

他にも、徳川家康の大好物である鯛の天ぷらに、にんにくやネギをかけて食べたところ、食中毒にかかって亡くなったなどの説もありますが、これはにんにくなどが原因ではなく、胃がんが本当の死因だと言われています



にんにくは、古代エジプト時代から精力が付くため食されることも多い食材でしたが、にんにくと聞くとヴァンパイアを連想される方も多いのではないでしょうか。ですが、なぜヴァンパイアがにんにくが嫌いと言われているのか、ご存知ですか

これにはいくつもの説があるのですが、にんにくの持っている殺菌、抗菌効果から魔よけと同じような役割を持ち、悪いものに対してにんにくが効果的だということが、古代エジプトから広まったと言われています

にんにくは万病に効果的なこともあり、昔から悪いものにはにんにくといった位置付けとなっているため、ヴァンパイアににんにくが効果的だという逸話があります


つまり、ヴァンパイアも実在の人物などといったことではなく、ヴァンパイア=悪い病気といった意味で捉えられていたのです。
ヴァンパイアの伝説は、黒死病などが流行した際に昏睡状態のまま埋葬して、後日掘り返した時に墓の中でもがき苦しんだ痕跡を見つけたことから、死者が生き返ったという噂が広まってヴァンパイアになったという説や、古事記では悪者に対してにんにくをぶつけることで、ヴァンパイアになることを防いだり、死者が蘇らないようにお墓ににんにくを置いていたという話もあるのです

実際ににんにくには、アリシンが含まれていて抗菌・殺菌効果などがあります



にんにくは、このように様々な逸話、そして漢字や由来があることが分かっていただけたかと思います。それほど、昔から多くの人に愛されている野菜なのです

追伸…昨日、先月他界した友人で大恩人の社葬に参列しました

同級生の弔辞でまた涙


偲ぶ会の後仲間の皆がうちの店で


Posted by きくいち at 10:12│Comments(0)
│雑学