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2011年11月02日

こってりとした味、真鱈の白子

寒くなってきました…。いよいよ真鱈(まだら)の白子が出回る季節ですね。
タラコで有名なスケソウに対して、真鱈はなんといっても「白子」です。
マダラのたらこ(卵巣)はスケトウダラよりも硬いのですが、未熟なものは柔らかくスケトウダラよりも大型でボリュームがあるため、煮付けや焼き物にすると美味です。北陸地方では「真子(まこ)」と呼ばれ良く食されているようです。

白子は、主に魚類の精巣を食材とする際の呼び名でタラ、アンコウ、フグなどの成熟した白子は味が良く、酢の物、汁物、鍋物、焼き物などとして食べます。
こってりとした味で珍重され、流通する際はメスよりオスの方に高い値がつきます。
卸売市場でkgあたり10000円にもなる高級白子。やはり羅臼産は高品質で西の横綱ふぐ白子とともに東の横綱といえばこの真たら白子(たち)です。

白子は「キク」「キクコ」などとも呼ばれることがありますが、これは房状になった外見が菊の花に似るためで北海道では「タチ」(マダラは真ダチ、スケソウダラは助ダチ)とも呼ばれ、新鮮なものが寿司ネタなどで生食されています。

こってりとした味、真鱈の白子

白子は熱いお湯でさっと湯通したあと、三杯酢、ポン酢でお召し上がりください。
白子の天婦羅もまた美味でサックとした衣にとろりととろける食感がたまりません。
もちろんお鍋にも最適でたら三平汁・たらちりなどがあります。

湯引きの方法
多目の沸騰した湯に、塩を一つまみと酢を入れて再沸騰させ、網杓子と、ボウルなどに氷水を用意して、はさみなどで一口大に切り分けた白子を少なめにいれ、3~5呼吸ほどですくい上げて氷水に放します。

ワンポイントアドバイス
①塩を入れると、白子の表面が締まって形良く仕上がります。
②酢を入れると、白子がいっそう白く仕上がります
③湯引きすることで、ぬめりと生臭みが取れ、タチの柔らかさと甘みが引き立ってきますので
 湯引きで召し上がることをお勧めします

たち(白子)の調理法
たちポン酢
房になっていますので、ハサミで切り分け、酢を大さじ2~3杯と、吸い物くらいに塩を入れた熱湯に入れて、ゆっくり10、かぞえて、さっとたっぷりの冷水に移します。
よく冷めたら、筋や血合いなどをハサミで取り除き、一口大に切り分けて水気を切って、大葉などを敷いた器に盛り付けます。もみじおろし、小ねぎ、ポン酢を添えて出来上がりです。

たちの吸い物
たちポン酢と同じように、酢と塩の熱湯をくぐし、冷水にとって粗熱を取り一口大に切り分けておきます。昆布やカツオ出汁を、塩と醤油でお好みの加減にして、熱くなったら一口大のたちを入れて、たちがゆらゆらと揺れ始めたら、椀に注ぎます。色よく茹でた絹さやの千切りや小ねぎを添えて出来上がりです。たちを入れる前に、出汁にシメジやエノキタケなどを入れても美味しく召し上がれます。

たちの味噌汁
昆布を敷いて、ジャガイモ、大根、人参、白菜などを入れ、火が通ったらたちをいれます。
湧き上がってきたら味噌を溶きいれ、火を止め際にねぎを放します。

どの調理方法も、たちの白くつややかな柔らかさと、ふんわり優しい風味と甘味を楽しんでいただけるよう、加熱しすぎにはご注意ください汁物の薬味には、七味唐辛子がよく合います
 
白子の種類… 

フグの白子…フグの身や内臓には猛毒であるテトロドトキシンが蓄積されます。どこに蓄積されるかはフグの種類ごとに違うようですが、白子は比較的テトロドトキシンが蓄積される種が少なく(皆無ではない)、うまみも芳醇であることから食用に供されます。

サケの白子…サケの白子は主にDNAやプロタミンの抽出材料として利用され、核酸系調味料、強化剤、保存料、工業原料などにも利用されています。

タラの白子…北海道でタラの白子は「タチ(タツ)」、青森県では「タヅ」、岩手県、宮城県では「きく」「きくわた」、秋田県、山形県、福井県では「だだみ」とよばれ、京都では『雲子(くもこ)』と呼ばれるています。北海道の後志支庁管内ではかまぼこにも加工されていて近年は海外からも輸入されています。

イカの白子…数が少なく珍重されるため、一般にはあまり出回りませんが高級料亭などで食されていて ポン酢や酢味噌につけたり、つみれにして椀種に用いられます。

料理法
ポン酢、鍋物の具材、天ぷら、ソテー、吸い物、味噌汁


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Posted by きくいち at 10:19│Comments(0)寿司ネタ

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