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2019年05月26日

コウイカ3種の見分け方

甲イカは、スミイカ・ハリイカ・マイカとも呼ばれるイカです。コウイカ系は外套の背側皮下に石灰質の船形の甲を持つのが特徴で、日本近海では20種ほどが確認されています。

コウイカ3種の見分け方

背中側にシマウマみたいな横縞模様があり、裏側の腹は白いのが、スイミカの特徴。

コウイカの仲間で一番親しみがあるのはやはり「甲イカ」ではないでしょうか。12月から3月にかけてよく獲れて旬を迎えます。今ではこれらの甲を持つイカは外国産も含めすべて「モンゴイカ」と呼ばれる事が多いんですが、本来、紋甲イカ(もんご)とは雷イカの事です。下のさばき方で使っているのが雷烏賊(紋甲いか)です。

コウイカ3種の見分け方

コウイカそのものは一種類ですが、コウイカ類のくくりにはほかにモンゴウイカやシリヤケイカと三種に分類されています。コウイカ類とは、胴に石灰質の甲を持つイカの仲間です。イカの祖先は巻貝の仲間であったらしく、遊泳力を高めるためにイカに進化し、その名残がコウイカの仲間に残ったようです。

コウイカ3種の見分け方

コウイカはエギングの好ターゲットですが、一口にコウイカと言っても日本湾岸には3種類もの仲間が生息しており、それぞれの生態や特徴を理解することで釣り分けも可能となります。

【コウイカ】
コウイカは関東ではスミイカ、西日本ではハリイカとも呼ばれています。スミイカと呼ばれるのは、吐く墨がイカの中では最も濃く、その墨は風味も非常にいいので、イタリアン料理に使われるほどです。身もさっぱりとした甘みがあり、小型のものは歯ごたえも抜群なので寿司のネタとしても人気が高いです。

コウイカ3種の見分け方

体長は最30センチほどに成長し、体重は1キロを超えてきますが、一般的にエギで釣れるサイズとしては20センチくらいでしょう。

コウイカ3種の見分け方

【コウイカの見分け方】
外見上はモンゴウイカとよくにていますが、大きく違うポイントは甲の先端が尖っていることです。 西日本ハでリイカと呼ばれる由来はここあり、モンゴウイカと見分けるには甲の先が尖っているか確認すればいいです。

【モンゴウイカ】
コウイカ類の中で最も成長するのがこのモンゴウイカです。シーズンになればキロオーバも珍しくありません。身はもちもちしており、お刺身なんかによく使われています。三種の中で最も砂地底を好み、釣り場もそうしたエリアを選ぶことになります。

コウイカ3種の見分け方

【モンゴウイカの見分け方】
モンゴウイカを見分けるためには甲の上にコーヒー豆のような紋様があるかどうかで判断します。紋甲イカの由来はこの紋様からきています。
コウイカとは非常によく似ていますが、見分けるためには、甲の先が尖っているかどうか、紋様があるかどうかで区別することができます。

【シリヤケイカ】
モンゴウイカが砂地底を好むのに対して、シリヤケイカは干潟などの泥砂地底を好み、初夏のころに藻場で産卵を行います。ちなみにコウイカはどちらのエリアでも姿を見せます。シリヤケイカは身が固いので刺身やお寿司などには向いていないと言われますが、薄く切って食べればおいしく食べられます。

コウイカ3種の見分け方

【シリヤケイカの見分け方】
シリヤケイカは頭から赤褐色の液体を分泌します。これが尻が焼けたように見えることからシリヤケイカという名がついたそうです。足の間にラインが入っており、体表にも白の斑点があるのでコウイカ類の中では容易に見分けることができます。

コウイカ3種の見分け方

最後にもう一度おさらいニコニコ人差し指

コウイカ3種の見分け方

【コウイカとモンゴウイカの違い】
コウイカとモンゴウイカ。それぞれ漢字で書くと「甲烏賊」と「紋甲烏賊」となり、「甲があるのは同じで、紋があるか無いかだけの違いはてな」などと思えていましたが、もう一度、具体的に両者を紹介しておきます。

コウイカ
体の中に舟形の硬い石灰質の大きな甲があることから、コウイカ(漢字で書くと「甲烏賊」)と呼ばれています。成長すると、外套背長(がいとうはいちょう。胴体の長さのこと)が15~20cmほどになります。

ごく一般的なイカであることから、地方によってはマイカ(真烏賊)と呼ばれたり、また、甲の先端が針のように尖っていて体の外に出ているのでハリイカ、墨をたくさん吐くことからスミイカと呼ばれることもあります。

東アジア、南アジア、西ヨーロッパ、地中海、アフリカ、オーストラリアの沿岸など、熱帯や温帯の海に多く生息しています。日本では、太平洋側では東京湾から西に、日本海側では富山から西に、九州地方にかけての比較的浅い海に生息しており、水深100mほどの砂泥でできた海底に多く見られるとされています。餌は、エビ、カニ、魚などを食べています。

【モンゴウイカ】
モンゴウイカは、胴の表面にキスマークや珈琲豆のかたちに似た紋様があることから、モンゴウイカ(漢字で書くと「紋甲烏賊」)と呼ばれています。「カミナリイカ」(雷烏賊)と呼ばれることもあり、旬の時季が雷が比較的多い夏から秋にかけてであることや、雷の鳴る場所で多く獲れると言われることなど、その呼び名の由来には諸説あります。

コウイカの仲間の中で最も大きくなり、成長すると、外套背長は30cmにも及びます。胴の表面に紋様があるところが、コウイカと異なります。

日本では本州中部以南、海外では東シナ海、南シナ海、フィリピン、インドネシア、タイなどの、水深60~100mほどの砂泥底に生息するとされています。餌は、コウイカ同様、エビ、カニ、魚などを食べています。コウイカに比べると、漁獲量は少なめです。大西洋やインド洋で漁獲される別の大型のコウイカ類がモンゴウイカの名で売られていることがあります。

こうしてみると、どちらも似ているようで、いろいろな違いがありますね。このような違いを頭の片隅に置いて、コウイカとモンゴウイカを食べ比べてみると、また楽しめるかもしれませんニコニコお得


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Posted by きくいち at 07:22│Comments(0)寿司ネタ旬の魚

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