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2010年11月17日

喜多方ラーメン(地域団体商標)

喜多方ラーメンと言えば札幌ラーメン博多ラーメンと並んで日本三大ラーメンの一つに
数えられています。
この地域一帯はいわゆる「蕎麦」の産地でもあるため、ラーメンの事を
「支那そば」と呼んでいて120軒ほどのラーメン店があり対人口比では日本一の土地です。  

ラーメンの特徴は、スープは豚骨のベースと煮干しのベースを別々に作り
それをブレンドしたもので、淡泊ですが強い醤油味ベースです。
店によっては塩味や味噌仕立てなど千差万別のようです。
麺は太めの平打ち縮れ麺で、加水率が高くコシは強い。
具はチャーシュー、ねぎ、メンマ、もやしと一般的な構成です。
ラーメン屋というスタイルで店舗を構えていないのが特徴で
「○○食堂」というように大衆食堂の店構えをしているものが多いようです。 

喜多方ラーメンがブームとなり一定の知名度を確立したことを受け、
喜多方市の観光PRの一環として「蔵のまち喜多方 老麺会」が発足し
ラーメン店の同業者団体として喜多方ラーメンに関連する活動を行っているようです。
  
15日「喜多方ラーメン」の「地域団体商標」登録を認めないのは不当だとして
「蔵のまち喜多方老麺会」が特許庁の決定取り消しを求めた裁判で
請求を棄却する判決が言い渡されました。
 
登録の可否をめぐる判決は初めてで、喜多方市内のラーメン店の老麺会への
加入率が低いことや非加盟店でも「喜多方ラーメン」の文字を含む商標の登録を受け
県内外でも長期間にわたり使用していて「喜多方ラーメン」がかなり普及していて
喜多方ラーメン=老麺会加入店のラーメン」とは認識していないと判断されたようです。

老麺会は、地域振興のほか質の低下を防ぐ目的で登録を申請していたようで
側面支援してきた市商工課でも落胆したようです。

地域団体商標は通常よりも認定の要件が緩いようですが、
ラーメンで認められたのは「和歌山ラーメン」だけで、
麺類では他に「沖縄そば」「伊勢うどん」などが登録されているようです。

名称があまりにも知名度が上がってしまい地域独自のものでなくなってしまい
地元業者の地道な努力が報われなかったのは残念です。

グルメ、地域ブランドの確立による地域の活性化、町おこしが各地で盛んに行われていますが
地元の業者と、大手全国チェーン店にはそれぞれ独自の考えもあり一体化には溝があり
問題が多々あるようです。
私も地元の料理店の団体等で市のイベントごとなどと協賛することがありますが
保健所や市などの行政とも大手は一線を引いて営業しているので
中々同じ土俵に立てないことが多いのです。 
 


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