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2013年10月17日

「鰻と梅干」「蟹と柿」

以前、一緒に食べてはいけないと言われる「食べ合わせ」について紹介しましたが、辞書では「一緒に食べると害になるもの」とありますが、(実際に、この食べ合わせを避けている人も多いようです)本当にこの説は正しいのでしょうか…?

以前も書きましが「鰻と梅干は食べ合わせが悪い」と言われてきました。
医学的には、梅干は胃酸を濃くして、鰻の油分の消化を助けるので好ましく、食べ合わせの言い伝えには、根拠なし。
実際に、私も何人かの仲間と一緒に食べてみましたが、全員体調に何も異常はありませんでした。このことから鰻と梅干を一緒に食べたからといって、体調に悪影響を及ぼすといった、明らかな医学的根拠はありませんでした。

これはあくまでも迷信なのですニコニコでは、いったい何故そのような迷信が生まれたのでしょうか…?それには、いくつかの説が考えられます。

【ぜいたくの戒め説】
梅干は胃酸を分泌させ、食欲を増進させる。そのため、高価な鰻をたくさん食べることになる。
贅沢(ぜいたく)を戒めるために、生まれた言い伝えではないか…?

【過食の戒め説】
鰻も梅干も、食がすすむ食材です。脂っこい鰻も、梅干を食べながらだと口の中がスッキリして、つい食べ過ぎてしまうので、食べ過ぎを防ぐ意味で、言われたのではないか…?

【栄養の消失説】
梅干には、脂っこい食物をサッパリさせる性質があるので、体内で鰻の栄養分が消されてしまうのでは…と心配したため?

【食中毒の予防説】
鰻が腐っていたら、酸味がある。もし梅干しを一緒に食べると、梅の酸味のせいで、鰻が腐っていることが判らないため・・・?

「鰻と梅干」「蟹と柿」

「鰻と梅干」「蟹と柿」

このように、「食べ合わせの言い伝え」の中には、食べ物に敏感で、大切に考えた昔の人の知恵が詰まっているようです。

●「天麩羅と西瓜」「鰻と西瓜」
油の多い食物(天麩羅・鰻)と、水分の多い食物(西瓜)を一緒に食べると、胃液が薄まり、消化不良を起こすことがある。胃腸の弱い人、特に下痢気味の人は、避けたほうが無難です。

●「天麩羅と氷」「天麩羅とアイスクリーム」
体を温める食物(天麩羅)と、体を冷やす食物(氷・アイス)を一緒に食べると、胃腸に負担をかける場合がある。

●「蟹と柿」
傷みやすい蟹と、消化の悪い柿の組み合わせ。蟹も柿も体を冷やすので、一緒に食べると身体を冷やします(冷え性の人は症状が重くなるので、要注意)
また両者は、山のものと海のものの組み合わせでもあり、昔は両方を一緒に食べようとすると、食材を調達するまでに時間が要して、どちらかが傷んでしまう場合があったため、食中毒の戒めとも…。

●「蟹とかき氷」「柿と蕎麦」
体を冷やすものどうしの組み合わせ。一緒に食べると体が冷え、内臓機能が低下し、腹痛になる可能性が高くなる。
冷え性の人は症状が重くなるので、要注意。

●「心太と生卵」
消化が悪いものどうしの組み合わせ。両方とも消化に時間がかかるので、胃腸に負担が掛かる。 

●「レバーと茗荷」 レバーの栄養素を十分に吸収できない
「栄養素の宝庫」と呼ばれるレバーには、新陳代謝を活発にする働きがありますが、茗荷の苦味物質が胃腸の働きを抑えるため、栄養素の吸収を妨げてしまう(レバーの栄養素を十分に吸収できない)

●「豚肉と冷たい蕎麦」
ビタミンB1が豊富な豚肉は、体や脳の働きを活発にすると言われていますが、体を冷やす作用も…この食べ合わせは胃を冷やし、栄養素や有効成分の吸収を妨げるので要注意。

●「茄子の漬物と冷たい蕎麦」 冷え性の人には向かない
茄子の漬物は体を冷まし、そばには胃を冷やす作用がある。だから、下痢をしたり手足が冷えることがあります。加熱すればその作用は緩和されるので、温かい汁のお蕎麦ならOKです。

●「酒と辛子」 炎症を悪化させる
酒と辛子は、血行を促すため、かゆみが出てしまう可能性があります。じんましんや湿疹が出やすい人は、注意が必要です(炎症を悪化させる)

●「犬肉とニンニク」ニコニコ(韓国での言い伝え)
互いに滋養がつきすぎて、たくさん食べるとのぼせる。



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