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2022年05月27日

分かりづらい京都のうどんMenu

今日は京都の一風変わった「うどん」メニューのお話ですにっこり
京都では「きつね」は甘くないし「たぬき」は刻み油揚げの餡かけだったりしますびっくりまた「衣笠(きぬがさ)」とか「しっぽく・のっぺい」に「花まき」など聞きなれないメニューがありますびっくりナイフ&フォーク

今日はそのうどんをを分かりやすく紹介します人差し指まるとく

京都の一風変わった「うどん」メニューナイフ&フォーク

京都に生まれて住んでいるなら違和感はないものの、京都以外からやって来た方には違和感があるのが、「うどん」メニューです人差し指関西でよく見かける「麺類・丼物・定食」一式の麺類一式な大衆食堂で見かけるものです。しかし、お店に入ってみるとびっくりメニューには聞きなれない名前が並んでいますびっくり

分かりづらい京都のうどんMenu

京都で見かけるMenuびっくり
きつね(油揚げきざみ・ねぎ、「きざみ」となっている場合もある)
たぬき(油揚げきざみのあんかけ)
甘ぎつね(甘い油揚げ、「きつね」となっている場合もある)
きぬがさ(甘ぎつねの玉子とじ)
玉とじ(玉子とじ)
けいらん(あんかけ玉子とじ)
しっぽく(しいたけ・かまぼこ・湯葉・ほうれん草)
のっぺい(しっぽくのあんかけ)
おかめ(五目)
花まき(焼き海苔・ほうれん草・わさび)

きつね・たぬき・甘ぎつね・きざみ
分かりづらい京都のうどんMenu

京都で「きつね」というと刻んだ油揚げのうどんです
一般的には「きつね」は大きな油揚げが乗ったうどんですが、関西・大阪では「きつねそば」のことを「たぬき」と呼んでいます。
しかし、京都ではさらに違います。

京都の「きつね・たぬき」
きつね(油揚げきざみ・ねぎ、「きざみ」となっている場合もある)
たぬき(油揚げきざみのあんかけ)
甘ぎつね(甘い油揚げ、普通に「きつね」となっている場合もある)

分かりづらい京都のうどんMenu

京都では「きつね・きざみ」と呼ばれ、その餡かけを「たぬき」と言います
京都で普通に「きつね」といえば「甘くない油揚げきざみ」がトッピングされています。
そして「たぬき」は、餡かけに「油揚げきざみ」がトッピングされています。
一般的な関東の「きつね」は、京都では「甘ぎつね」と呼ばれ区別されていて、甘い油揚げが入ったものです。
ただし、京都の老舗でも「甘ぎつね=きつね」と表記しているお店はあります。その場合、京都のきつねは「きざみ」と書かれている場合もあります。

きぬがさ(きつねとじ)
分かりづらい京都のうどんMenu

さて、かなりややこしい「きつね・たぬき」の種類から始まりましたが、ここで「きぬがさ(衣笠)」という種類のうどんもあります。
これは「きつねとじ」とも呼ばれ、ここでも「きつね」が出てきますが、どう違うのでしょうか。

京都の「きぬがさ」
きぬがさ(甘ぎつねに玉子をとじたもの)
実は、甘ぎつねに玉子をとじたものを「きぬがさ」というのです。
写真は「きざみ」の刻み方より少し大きめで、甘い油揚げが玉子とじになったものです。
なお、上の写真のものは「海苔・九条ネギ・山椒」も入っています。

玉とじ・けいらん
分かりづらい京都のうどんMenu

「けいらん」は餡かけ玉子とじのことです
京都の麺類一式のお店に行くと、だいたいあるのが「けいらん」です。
京都の方だと「けいらんうどん」は結構身近で、京都うどんらしさを感じるのではないでしょうか。

京都の「玉子とじ・けいらん」
玉とじ(玉子とじ)
けいらん(あんかけ玉子とじ)
「玉子とじ」と「けいらん」の2種類ありますが、これは後者が餡かけうどんのことです。
地元では、この「けいらん」を食べている地元のお客さんを結構見かけ、私もこれが一番お気に入りです。

しっぽく・のっぺい
分かりづらい京都のうどんMenu
しっぽく

京都では「しっぽく」というトッピングに「しいたけ・かまぼこ・湯葉・ほうれん草」などが乗ったものがあります。
それが餡かけになると「のっぺい」となります。

分かりづらい京都のうどんMenu
のっぺい(あんかけ)

京都の「しっぽく・のっぺい」
しっぽく(しいたけ・かまぼこ・湯葉・ほうれん草)
のっぺい(しっぽくのあんかけ)
ぱっと見は「おかめ」や「五目うどん」に似たものですが、シイタケと湯葉が入っているのが特徴的です。

おかめ(五目)
分かりづらい京都のうどんMenu
おかめ(五目)

「おかめ」は京都でも稀に見かけるのですが、京都のものではないため、扱うお店は少ないようです。
「おかめ」はトッピングに「ナルト・かまぼこ・わかめ・鶏肉・ほうれん草・麩・しいたけ・うずら卵」などが乗ったものです。
いわゆる「五目」と呼ばれるものと同じで、東京が発祥とされています。
「しっぽく・のっぺい」と似ていますが別のものです。

京都の「おかめ(五目)」
東京が発祥
京都でも見かける
鶏肉やうずら玉子が使われている

花まき
分かりづらい京都のうどんMenu
花まき

京うどんの中でも、あまり聞かないのが「花まき」です。
花まきとは「焼き海苔・ほうれん草・わさび」が入ったもので、トッピングがお茶漬けに似たものになっています。
京都の上七軒界隈で食べられているもので、飲んだ後の「お茶漬け」のような感覚で食べられていたそうです。

京都の「はなまき」
花まき(焼き海苔・ほうれん草・わさび)
上七軒が発祥
お茶漬けを模したもの

京都の「うどん」の種類 まとめ
分かりづらい京都のうどんMenu

甘い油揚げは「甘ぎつね」といいます人差し指ということで、京都の分かりづらい「うどん」の種類をまとめてみましたナイス
分かりづらいのは特に「きつね・たぬき」のところです。「きつね」は甘くない油揚げを細かく刻んだものが入っており、それを餡かけとじになると「たぬき」です。甘い油揚げは「甘ぎつね」と言い、それを玉子でとじると「きぬがさ」です。

あんかけ(あんかけ素うどん)・五目あんかけ・他人(牛とじ)・天ぷらとじ・ハイカラ(天かす・ネギ・花かつお・細かまぼこ・海苔)

他にも「他人」は牛とじであったり、「ハイカラ」というメニューのあるお店もありますびっくり京都には「麺類一式」と書かれた大衆食堂がたくさんありますが、そういったお店で食べることができますまるとく京都に行った際に、食のテーマとして、食べ歩くと面白いと思いますよニコニコOK



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Posted by きくいち at 08:22│Comments(0)郷土銘品

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