2013年05月18日
創業以来298年の歴史を誇る、京都屈指の老舗料亭
今日は先日の全国大会で伺った美濃吉さんを紹介します。
京都、平安神宮にほど近い閑静な環境の中、清々しい青竹に囲まれて建つ「京懐石美濃吉本店竹茂楼」享保元年、三条河原で腰掛茶屋を開いたのが「美濃吉」さんの始まりだと伝えられています。江戸時代後期には、京都所司代から「川魚生洲八軒」として許可された現存する最後の一軒です。戦後、粟田口に居を移し、格式ある料亭へと生まれ変わったそうです。
こちらの料理は吟味された食材を使い、季節感を大切にした京料理。その献立は伝承の川魚料理・伝統の京懐石。鰻をはじめ鮎やすっぽんなど、川魚独特の旨みを巧みに引き出した料理は、300年の伝統と経験が生きています。
建物は数奇屋の本館と富山県五箇山から移築した合掌造りの別館があり、各座敷は小川が流れる竹林の庭に面していました。青々とした竹がまっすぐに伸びた様を眺めていると心が洗われます。洗練された優雅な本館、素朴さが魅力の別館とそれぞれ趣を異にしていますが、掛け軸や花の生け方などのしつらいはどちらも四季折々の情趣に富み、取り合わせの妙を堪能することができました。
前夜祭で出された料理です。
【先付】石伏魚(ごり)もろみ煮・一寸豆玉子・菖蒲百合根・鯖粽寿司・うなぎ八幡巻
【椀・白味噌仕立て】鱧の濃くしょう、牛蒡、茗荷、山椒
【向】とろ鮪、甘手かれい、岩魚洗い酢味噌、土佐醤油、山葵
【焼物】鮎塩焼き、鮎踊り揚げ、苦うるか蓼酢
【強肴】すっぽんジュレ、由良ウニ独活、オクラ、新じゅん菜、生姜
【鉢物】加茂茄子、万願寺唐辛子、黒あわび、新小芋、花山椒、木の芽
【御飯】名物鰻蒲焼、香の物、大根、胡瓜
【水物】キュウイ、メロン、きな粉アイスクリーム、黒蜜
【甘味】葛饅頭
絶妙のタイミングで出される料理。板場と配膳係の連携、しつらいからサービスまで細やかに目を配る女将のもと、すべてに決して手を抜かない姿勢は伝統ある料亭の心意気を感じさせられました。
京都、平安神宮にほど近い閑静な環境の中、清々しい青竹に囲まれて建つ「京懐石美濃吉本店竹茂楼」享保元年、三条河原で腰掛茶屋を開いたのが「美濃吉」さんの始まりだと伝えられています。江戸時代後期には、京都所司代から「川魚生洲八軒」として許可された現存する最後の一軒です。戦後、粟田口に居を移し、格式ある料亭へと生まれ変わったそうです。
こちらの料理は吟味された食材を使い、季節感を大切にした京料理。その献立は伝承の川魚料理・伝統の京懐石。鰻をはじめ鮎やすっぽんなど、川魚独特の旨みを巧みに引き出した料理は、300年の伝統と経験が生きています。
建物は数奇屋の本館と富山県五箇山から移築した合掌造りの別館があり、各座敷は小川が流れる竹林の庭に面していました。青々とした竹がまっすぐに伸びた様を眺めていると心が洗われます。洗練された優雅な本館、素朴さが魅力の別館とそれぞれ趣を異にしていますが、掛け軸や花の生け方などのしつらいはどちらも四季折々の情趣に富み、取り合わせの妙を堪能することができました。
前夜祭で出された料理です。
【先付】石伏魚(ごり)もろみ煮・一寸豆玉子・菖蒲百合根・鯖粽寿司・うなぎ八幡巻
【椀・白味噌仕立て】鱧の濃くしょう、牛蒡、茗荷、山椒
【向】とろ鮪、甘手かれい、岩魚洗い酢味噌、土佐醤油、山葵
【焼物】鮎塩焼き、鮎踊り揚げ、苦うるか蓼酢
【強肴】すっぽんジュレ、由良ウニ独活、オクラ、新じゅん菜、生姜
【鉢物】加茂茄子、万願寺唐辛子、黒あわび、新小芋、花山椒、木の芽
【御飯】名物鰻蒲焼、香の物、大根、胡瓜
【水物】キュウイ、メロン、きな粉アイスクリーム、黒蜜
【甘味】葛饅頭
絶妙のタイミングで出される料理。板場と配膳係の連携、しつらいからサービスまで細やかに目を配る女将のもと、すべてに決して手を抜かない姿勢は伝統ある料亭の心意気を感じさせられました。
Posted by きくいち at 15:11│Comments(0)
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