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2012年08月27日

素晴らしい自然、日本三名園の一つ(岡山後楽園)

先週夏休みをとり久しぶりで家族旅行に行ってきました。娘たちもそれぞれ仕事がありこうして皆で出かけたのは数年ぶりの事です。行き先は彼女たちに任せ私は荷物運び…?

歴史、城好きはどうやら私だけではなく今回は岡山、広島の史跡巡りの旅でした。
まずは岡山。目的地は、後楽園と岡山城です。

岡山後楽園は、言わずと知れた日本三名園の一つで金沢市の兼六園、水戸市の偕楽園とともに優れた景勝を持つ日本庭園です(私はまだ兼六園しか行ったことがなく後楽園も初めての訪問でした)
日本三名園」という言葉がいつ頃から使われ始めたのかは不明ですが、、文献上では明治37年に外国人向けに発行された写真集にこの言葉が使われていたようです。三園の選定理由として、いわゆる雪月花の雪に兼六園、月に後楽園、花に偕楽園を対応させたもらしく、三園ともに江戸時代に造営された池泉回遊式の大名庭園です。(この「日本三名園」には日本庭園における他の形式である枯山水や露地(茶庭)など、池泉回遊式以外の形式のものは含まれていないようです)

また「後楽園がフランス ミシュラン社の旅行ガイドブックで3つ星を獲得」した影響もあってか最近は、海外からの観光客も増えているそうです。

素晴らしい自然、日本三名園の一つ(岡山後楽園)
  
後楽園は岡山藩主・池田綱政が岡山郡代官・津田永忠に命じて造らせたもので、1687年(貞享4年)に着工し14年の歳月をかけ1700年(元禄13年)に完成しました。岡山市内を流れる旭川をはさみ、岡山城の対岸の中州に位置し、藩主が賓客をもてなした建物・延養亭(えんようてい)を中心とした池泉回遊式の庭園で岡山城や周辺の山を借景としています。江戸時代には延養亭を茶屋屋敷、庭園を後園または御後園と呼んでいたようですが、1871年(明治4年)、園内を一般開放するにあたって、これを後楽園と改めたそうです。(現地ガイドさんの説明から…)総面積は133,000平方メートルで、なんと東京ドームの約3倍の広さだそうです。
 
素晴らしい自然、日本三名園の一つ(岡山後楽園)

また、江戸時代の絵図や池田家の記録や文物が多く残され、歴史的な変遷を知ることのできる、地方では稀な大名庭園となっています。 

素晴らしい自然、日本三名園の一つ(岡山後楽園)

庭園は、主建物の延養亭を中心に烏城、操山を借景として取り入れ、園の諸所に祀堂園舎を配しそれらがおのおの景趣をもち、歩きながら移り変わる景色を楽しむようになっています。 

素晴らしい自然、日本三名園の一つ(岡山後楽園)
 
旭川の中洲に造られた庭園ですが、清らかな水を引き入れて曲・水・池・滝等に上手に水を利用した事は造園上注目に値するものです。

素晴らしい自然、日本三名園の一つ(岡山後楽園)

特徴は日本特有の茶趣味の手法が多く取り入れられるとともに広大な芝生と沢の池の広々とした水面の景趣が、瀬戸内の温暖な気候風土に似て明朗快活なことや、築山・池・芝生・曲水・園路・植込等が優雅に配置され、いかにものびのびとして上品に造られています。庭園を構成する庭石・樹木はほとんど郷土のもので風土に調和した景観構成しています。
                               
素晴らしい自然、日本三名園の一つ(岡山後楽園)
延養亭 能舞台
  
後楽園では、一年を通してさまざまな行事が行われているようで、それぞれの四季を楽しむことができます。また、観光ボランティアガイドの説明を無料で受けることもできます。     

庭園内の見所               
廉池軒(れんちけん)…現地案内板によればこの廉池軒は戦災をまぬかれた数少ない建物の一つとか…
慈眼堂…池田綱政が元禄10年に池田家と領民の繁栄を願って建立し観音像を祀った。(現地案内板参考) 
烏帽子岩…花崗岩を三十六個に割って組み上げている。(現地案内板を参考)
大立石…巨大な花崗岩を九十数個に割り、もとの形に組み上げたもの。
唯心山…岡山後楽園は操山を借景にし、そこに塔を建てた。それが安住院の多宝塔。延養亭から見ると唯心山の中腹にその塔が見える。 
井田(せいでん)…昔は後楽園内に広く田畑が作られていたが、今は井田だけがそのなごりを伝えている。

素晴らしい自然、日本三名園の一つ(岡山後楽園)

井田とは中国周時代の田粗法で、本園では幕末に田畑の一部を井田の形に作った。
毎年七月の第一日曜日には、お田植え祭を行っている。(現地案内板より)
 
素晴らしい自然、日本三名園の一つ(岡山後楽園) 
 
岡山の周辺には多くの庭園が造られてきたようで、その代表は、ここ岡山の後楽園と私も2度ほど訪ねた香川高松の栗林公園があります。庭園は、自然の美しさ素晴らしさを人の手で一定の所に持ち込んだものですが、庭園を訪れることによって、自然の素晴らしさやその見方の再発見にもなります。
岡山、香川には共通の自然として瀬戸内海国立公園がありますが、この素晴らしい自然も、むやみに開発されることなく後楽園や栗林公園と共に何時までも後世に伝えて行って欲しいものですね。
 


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Posted by きくいち at 09:23│Comments(0)大将

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