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2013年10月30日

三ケ日、酒と城を求めて…

友人の紹介で、三ケ日の酒房「なつめ」に行って来ました。
なつめ」さんは、お酒屋さんとカフェ、そして和風フレンチレストランまでが別棟にあるんです。奥浜名湖がカフェやレストランから望める、お店というより何か別荘のサロンみたいな感じがしました。

今回は時間がなくお酒だけ買ってきたのですが、次はレストランを予約してゆっくりと食事、カフェを愉しんできたいと思います。

三ケ日、酒と城を求めて…

ここは地元静岡の酒を中心に愛知県、関谷醸造の蓬莱泉シリーズのお酒を売っています。
こだわりの焼酎も各種あり、その中今回、店主に進められ購入してきたのが「麦冠情け嶋」です。

三ケ日、酒と城を求めて…

東京都八丈島、八丈島興発(株)さんの焼酎です。東京都で造られた焼酎ということで、何か不思議な感じがしますが、本土から遠く離れた八丈島で焼酎が造られるようになったのは、ペリーが浦賀に来航した頃、鹿児島のとある商人が八丈島に流罪になり、その商人が島人に焼酎造りを伝えたことがはじまりのようです。

当初は芋焼酎を造られていたようですが、しばらくして麦焼酎も造るようになったようです。八丈島興発(株)さんでは、日本に冠たる麦焼酎を八丈島で造るという思いを込めて、「麦冠」とつけられたようです。

麦麹(白麹)で常圧蒸留で造られた焼酎で栓を開けてみますと、麦の甘い香りが漂います。
個人的に好きな香りですニコニコもちろん呑んでみました…定番のロックで…にっこり口に含むと、麦の甘みが口の中にいっぱいに広がります。甘いですねにんまり麦の甘さをうまく引き出していると思います。甘みの強さは、店主も言ってましたが「兼八」よりあります。

常圧蒸留らしく、飲みごたえは十分あり、そして後味は麦の甘みとローストされた麦フレーバーのコラボです。この風味は久しぶりですびっくり麦チョコ風味がたまらなく旨く麦の甘みがす~っとなくなった後も、ロースト麦フレーバーの余韻は続きます。これだけ麦風味を長く味わえる焼酎は初めてです。

「麦冠情け嶋」は麦の甘みとロースト麦フレーバーが存分に味わえる、旨い焼酎だと思います。価格もリーズナブルですし、プレミアにならないことをだけを祈りたいですねウィンク

「兼八」のように麦チョコ風味を好まれる方なら、まず購入されても間違いない焼酎だと思います。本土から遠く離れた八丈島で、こんな旨い麦焼酎が造られているとは…びっくり

八丈島興発(株)さんには、これからもぜひ焼酎造りを頑張っていただきたいと思います。常備したい、お気に入りの麦焼酎の一本に加えましたナイス 

八丈島の焼酎の歴史(八丈興発HPより)… 

時は1853年、ペリー提督が浦賀に来た年に、鹿児島は阿久根の商人、丹宗庄右ェ門(たんそう しょうえもん)が琉球との密貿易(抜け舟)の罪によって八丈島に流罪となりました。当時、八丈島では雑穀を使ったドブロクを飲んでいました。
庄右ェ門はさつま芋を見て、九州ではこのさつまいもで酒を造っていると言って、実家から蒸留器を取寄せ島民に焼酎造りを教えたのが八丈島での焼酎造りの始まりです。
このような歴史から焼酎の教科書には、芋焼酎の産地として鹿児島、南宮崎に加えて伊豆諸島も入っているのです。

以前は農家がさつま芋を造り、蔵がそのさつま芋を買い焼酎を造り、その出来あがった焼酎を農家が買うと言う様にお互いにお客さんであるという関係にありましたが、昭和初期になると、観葉植物を栽培する農家が増え始め、原料の芋の確保が難しくなりました。
その頃から島の各蔵元は麦焼酎の導入を検討し、現在の様に八丈島特有の文化である芋麦ブレンド焼酎と麦焼酎を造り始め、麦焼酎、芋麦焼酎、芋焼酎の3種類ある独自の文化を持っています。

「沖で見たときゃ鬼島と見たが、来てみりゃ八丈は 情け嶋」と八丈ショメ節で謡われた八丈島。
かつては流刑地として、様々な文化が交錯した 八丈島には、もちろん古くから焼酎造りの文化もあり、 現在も5場の蔵で個性的な焼酎が醸されています。

こちらの麦焼酎“麦冠(ばっかん) 情け嶋”は、 蔵元の『日本に冠たる麦焼酎を、ここ八丈島で 造る!』という熱い思いを込めて命名されました。 “麦冠 情け嶋”は麹から貯蔵まで一貫して、三代目の 小宮山善友氏が陣頭指揮を取り、蒸留は常圧蒸留、そして麹には岡山産の麦を使用しています。ほんのり甘く柔らかな口当たり、それでいて芯のある麦の風味が たまらなく旨い、麦焼酎に仕上がっています。これからも『毎日飲んでもらえる美味しい焼酎造り』を モットーに真摯に焼酎造りに取り組む「八丈興発」。伊豆諸島特有の麦麹文化を五感で感じてください




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Posted by きくいち at 14:28│Comments(0)

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