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2017年03月22日

水際にいのち生まれる…雁木「ゆうなぎ」

昨晩は女将の土産(なぜか広島に行ったはずなのに…ニコニコ)山口県の八百新酒造株式会社さんが醸す、雁木(がんぎ)「純米大吟醸」ゆうなぎをいただきました。ヘルペスが完治せず本当は飲酒はいけないのでしょうが…ずっと我慢してましたし、それがストレスの原因にも…しょんぼり

瀬戸内海の夕凪を連想させることからサブタイトルを「ゆうなぎ」としたそうです。海風から陸風へ切り替わるときの無風状態を夕凪(ゆうなぎ)と言うそうで、特に四方を山に囲まれ、風の弱い瀬戸内海のような内海ではその継続時間が長いのだそうです。何となく情景が思い浮かびます。ぜひ一度この地を訪れ、その風の切り替わりを直に感じてみたいものです。さて、無風状態とはいかにはてな楽しみです。

ANAの国際線ファーストクラスに採用(2016年9月-2月)
飲む温度帯でそれぞれの味が楽しめる「新日本酒誕生」
★究極は燗ざましびっくりめちゃくちゃ旨いびっくりです★

水際にいのち生まれる…雁木「ゆうなぎ」

【タイプ】純米大吟醸 【アルコール分】16.5 【日本酒度】+3.5 【酸度】1.7 
【使用米】山田錦 45% (麹米/掛米) 【使用酵母】山口酵母9H

例のごとく、まずはかなり冷えた状態で一献。辛口で、スッキリしていながらも米の旨味がつまっているなと感じます。でも印象が薄く、いいかえればピンとこないボケた感じです。【冷やしすぎで飲むこと厳禁びっくり】…上立ち香は非常に穏やかで明確ではないものの、マスカットを思わせるように香ります。香りをあまり感じないのは、ヘッドスペースの関係もあったのかもしれませんが、少し飲んでからスワリングしてようやく見つけたマスカット。含むと心地よいジューシーアタック。アタックと言っても、表題通りの穏やかな甘味のさざなみ。酸に何かの特徴を感じるが突出しているわけではないので、これまた明確には表現できず。甘味と絡み合いほどけるころには収束を向かえます。

次にだんだんと温度が常温近くに上がってきたところで、一杯びっくり「おお…びっくり旨い上昇」冷たいときと全然ちがうお酒です。もう一杯。口の中で旨味がゆったりとまろやかにふわっんと広がってくる。そしてスーっと消える。うーんひみつ上品アップって感じ。「うまさ」がある温度から急に現れてきたのです。不思議ですびっくり

そして「ぬる燗」で…。あったかいと感じる位に温めてみました。これは絶品ナイス辛さもほとんど感じず、酸が品よく出ており、海の幸には最高の相性ではないかと思います。中華も相性がいいと思います。

結論から言いますと「冷たくして」「常温付近で」「温めて」「温めた後の燗さましで」等温度帯のよってこうもお酒の表情がかわるのか!?と驚いてしまうマルチタイプのお酒ですね。この「ゆうなぎ」ってお酒は。

このお酒はぬる燗にして、少し温度が下がっていったとき、鼻の奥に抜けるすばらしい余韻をぜひとも体感して頂きたく存じます。なんと言っても「燗ざまし」が一番旨いという結論に私は達しました。ぜひ温めてそれからちょっと置いてから召し上がってみてください。まさに幸せを感じるおいしさですにんまり

「雁木」は、世代交代して2000年にスタートした新たな銘柄。そのピュアで力強く、さばけの良い味わいは多くの酒通を魅了しています。
もともと「雁木」とは、船着場にある石階段。かつて酒造りのための原料米は錦川の上流から下ってくる船で雁木から水揚げされ、酒という「いのち」を生み続けてきました。 世代交代した新しいスタッフが造る酒に「雁木」と命名したのは、酒造りの原点に立ち返って、ここから新しい伝統をスタートさせる、そんな蔵元の想いからです。 純米吟醸と比べ、繊細な味わいですがしっかり芯のある雁木らしさのあるお酒です。 名前の「ゆうなぎ」は瀬戸内海の夕方、潮風がおさまった穏やかな様、夕凪に由来します。


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Posted by きくいち at 09:26│Comments(0)

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