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2010年10月19日

帆立貝(ホタテ)

貝類の美味しい季節になってきました。
今日は帆立貝(ホタテ)をお勧めします。

帆立貝(ホタテ)

帆立貝は東北、三陸以北に分布する寒海性の二枚貝です。
二枚貝は普通2つの貝柱を持っていますが、 帆立貝には一つしかありません。
生まれた直後は2つの貝柱を持っているのですが、成長につれて一方が退化し
もう一方が中央に移って大きくなるそうです。

一般に出回っているのは青森県陸奥湾、北海道噴火湾、岩手県
宮城県の沿岸での養殖物です。

養殖には稚貝をそのまま漁場にまいて自然に成長させる地まき式と、
貝殻のすみに穴を開けてヒモで吊り下げたり(耳吊り式)
網状のカゴに入れて海中に吊り下げる垂下式の2種類があります。
いずれもエサは天然のプランクトンにたよっています。

ほとんどの魚介類で天然近海ものが激減し、採る漁業から育てる漁業が模索されていますが、
帆立貝はいち早く養殖が成功し、安くておいしいものが安定して供給されています。

天然物の旬は10月から2月でほとんどが国内での養殖ものですが、貝殻に
たまにオホーツク海産の大型(20cm)の天然物(稚貝放流もある)が出回ります。
天然物の旬は10月から2月です。

稚貝の入荷も見られ、最近では珍しいものではなくなり
これを市場では「ベビーホタテ」と呼んでいます。

養殖もの、天然もので大きな味の違いは感じられず、活かしを剥いた貝柱は刺身が一番です。
バター焼きやフライ、天ぷらにしても美味しく煮つけにしても非常に美味です。

帆立貝(ホタテ)
    【当店の帆立バター焼きです】

貝紐はコリコリとした 歯ごたえと貝柱とは全く異なる味が楽しめ
刺身やみそ汁の具などにしても美味しいです。

内臓は生食しません。毒性プランクトンの毒を貯めて毒化することがあるので
加熱後であっても できれば食べない方がいいでしょう。

ボイルした貝柱は醤油でつけ焼きにしたり、天ぷら、炊き込みご飯の材料に適していますし
そのまま食べてもいいです。

乾貝柱は水でもどして、もどした水は出して、貝柱は煮たり、ほぐしてご飯に炊き込んだりします。
中華料理の材料としても重宝されています。

乾し紐はもどして佃煮に、また大根などの野菜と煮たり秋田県のしょっつる鍋にも使われます。

たまに貝柱がオレンジ色がかったものがあります。こちらの方がなぜか味が濃く美味しいです。
貝柱だけを買う時に、オレンジ色がかったものが混ざっているパックがあったら買って
食べ比べてみてください。
 


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Posted by きくいち at 09:49│Comments(0)旬の魚

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